【実録】支払不能から自己破産を決めたら訪れる「死を予感する3つの壁」とその対処。第2話/全3話
「死を予感する壁」として、この話に向き合うに相当時間を要してしまいました。それだけ、乗り越える為に苦悩した壁でした。第1話を読んで頂けた方はお分かりの通り、大きな反省はあるものの、自己破産を決めると避けては通れない道があります。
前話の通り、支払不能に陥ると債権者からの電話(所謂、取立)が、連日続きます。彼らも組織の中の仕事ですので、日曜や祝日に電話が鳴る事はありませんが、営業時間となれば朝も昼も夜も電話はかかってきます。私の場合約10社に対して債務がありましたので、1日に約30件の電話を業務しながら受ける日々が続きました。そして、時には実家への電話、訪問による申立ても御座いました。私は、基本的に出張も多い事もありましたので、債権者と鉢合わせする事はありませんでしたが、その取立に家族を巻き込ませてしまったことを、今でも申し訳ない気持ちでいます。
唯一、面白いと思わせたのは、私の父が何度も実家を訪ねる債権者と仲良くなり、お茶を振る舞っていたと後に聞き、父の面白さに気づかされたことでした。さて余談はこれぐらいにして本題に入りたいと思います。
支払不能から3カ月後、債権者からの電話が止む
皆さん想像して頂きたいことがあります。
毎日約30件の債権者からの電話を対応しながら、業務を推進することが本当に出来ると思いますでしょうか?ハッキリ申し上げて不可能です。彼らも上司から指示を受け、懸命に業務に励んでおられます。ただそれだけの事です。貸したお金、債務を回収するという立派な業務を遂行しているに過ぎません。ただ、債権回収を専門にしている人たちは、一般の人たちや経験の無い方からすれば、彼らの債権回収にかける想いや、やり方はプロそのものです。一瞬の言葉やその表現を見落としません。録音は勿論された世界の中でも、彼らの戦い方は、先に不利な発言を誘導する戦法には、営業マンも見習うところが御座います。
私は、この状況を3カ月程度耐え忍びながら、業務に明け暮れていましたが、終わらぬ業務、鳴りやまぬ債権者からの電話に、心も体も限界を迎えていました。自宅には警告文章や、訪問、業を煮やした債権者が、先手として裁判所からの支払命令を発行し、裁判所からの通達が届くようになりました。その度、家族が肝を冷やす状況に、私の都合に巻き込ませたお詫びの心が、自分をより責める結果となりました。
私にとっての2つ目の「死を予感する壁」は、まさにこの瞬間だったと思います。
何もしなければ、何も変わらないこの状況を打開しません。さもなければ、私の業務は推進することも出来ず、前を向く事さえ出来ません。よって、私はあることを実行することで、その戦いから一時避難する事にしたのです。
一時避難する為にとった私の一手とは
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