将棋も仕事も守破離。文句言う前に守破離!
藤井総太くん、5冠達成!弱冠19歳
すごいですね。
ところで将棋ってどうやったら強くなれるのか知ってますか?
偉そうに言ってる僕は実はめっちゃ弱いんですが、強くなるための道筋は知っています。
教えましょか?(…って説得力ないっちゅうねん!)
まずは定跡を極めるってことです。
そう、将棋には定跡ってもんがあるんです。
定跡って何かというと、昔から研究されてきて最善とされる決まった指し方のことです。
こう来たらこう指す。
お決まりのパターンがあるんです。先人が編み出してきた型。
それをまずはしっかりと身につけること。
「俺は、人に流されない!」「それ、昔の人間のやりかたでしょ!」
なーんて言って、我流を通している人はなかなか強くなれないんです。
定跡を極めたうえで、アレンジしていくんです。自分のやり方を・・・
守破離(しゅはり)
という言葉があります。
守破離とは、茶道や歌舞伎、武道などでも使われてる言葉で、千利休の教えだったっけかな。
まずは先人の教えを守るところから始まり、習得できたらその型を破る。最終的には独自に発展させ、型から離れた己のスタイルを確立する。
この一連の流れをまとめて守破離と呼んでいます。
これね、仕事をするときのマインドとして大切ですよってことなんです。
何かを学んだり新しいことに挑戦したりする際には、まずは上司や先輩の真似をしてやり方や考え方、技術をそっくり身につけます。
一般的に最も時間がかかるのが、この「守」の段階です。ここで多くは挫折しちゃうんですよね。
将棋でいうところの「定跡」です。
ビジネスの先輩方が試行錯誤して、失敗や成功を繰り返しながら積み重ねてきた技術や経験の結晶です。これが我が社のやり方だ!ってやつです。
それ、初めから良いとか悪いとかジャッジしないで!
つまり、先輩や上司のやり方に文句言いたいんだったら、まずはこれまでの会社の型、やり方を十分身につけて理解したうえで言えよ!ってことなんです。
これができたら、次は基本を応用・発展させる「破」の段階です。
基本の型を分析して、より生産性を上げるにはどうしたら良いか、コストを抑えるには何ができるかなどの課題を見つけます。そして解決策を探りながら従来の型を良い意味で破るんです。
この段階になってやっとこさ一人前になれるわけです。
型破りをするためには想像力が必要になります。想像力を働かせる方法は常に「なぜ」や「もし」を考えること。
これが型にはまらない新たな視点を生むわけです。
そして最後は守破離の「離」をもって修めます。
ここで求められるのは独創性です。
既存の知識や一見関連性のない物事を結びつけたり、何度も型破りを繰り返して一つのことを進化させれば、元の型とは大きくかけ離れた新たな価値を創造できるかもしれません。
ね、まずは全集中の呼吸を身につけて、水の呼吸を会得し、さらにはヒノカミ神楽という日の呼吸を炭次郎はあみ出したわけです。
これ、「守破離」です。
あ、鬼滅の刃ですよ。ついてきてくださいね。
例えば僕は今、パートでホテルの清掃をしているんですが、これを守破離に当てはめてみると、「守」の段階では、客室の清掃の仕方、ごみの捨て方、シーツのはがし方、ベッドメイクの仕方、トイレや風呂掃除、セッティングなどの事細かなやり方を何度も何度も繰り返し、誰がやっても同じ仕上がりになるようにスキルを磨きました。
4時間以内に12部屋を仕上げるのが基本です。
これが「破」の段階では、いかに効率よく無駄のない動きで仕上げ、12部屋以上を一部屋でも多く時間内に仕上げられるようにすることと後輩指導ができるレベルにすることです。
そして「離」の段階では、お客様目線でより付加価値のあるサービスの提供や新入パートの教育システムやチームでの連携のしくみを提案したり、社員さんの役割を凌駕するスキラーになることです。
こんなふうにたとえパートの身であっても、自分の仕事レベルを段階で評価してすすめていくことで、成果を出していけるわけなんです。
上司や先輩たちが気に入らない
この会社、なんかおかしい
なんでこんなことするの?
そんな疑問もあろうかと思います。
でも今自分は「守」の段階にいるとしたら…
まずは受け入れて苦労を経験しておくことが、後のあなたの基盤になるかもしれませんよ。
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