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体重計がほしい(オーダーメイド)

今年の目標の一つにダイエットがあった。年明け時点で82kgあった
ので、一年間で70kgまで落とすことを目標に頑張り、現在71kgである。
激しいアップダウンを繰り返したり、何度も挫折を繰り返してきたが、なんとかここまでこれた。今年も残り3ヶ月なので、あとはリバウンドに気をつけて日々を過ごせば自ずと達成できる目標となったが、心残りができてしまった。
新しい体重計がほしいのである。

私が望む体重計が。

私が望む体重計

人生初の勢いでダイエットを頑張ってきて感じたことだが、「毎日体重計に乗って自分の体重を数字で見ること」が思った以上につらい。
数字に一喜一憂されるジブンに腹が立つ。歴史、思想、ぶち込んで。

前回の記事でも、「評価」に関する数字についてつらつらと書いたが、数字が人間に与える威力は凄まじい。

体重が思ったより減ってる数字を見れば、
「だいぶいいペースだし、今日はたべたいものいっぱい食べよう」
と、心のウェンディーヌがささやいてくるし、
体重が思ったより減らず、逆に増える日々が続くと、
「こんなにいろいろ我慢してるのに、、もういいや」
と、心のオーディンが侵略してくる。
とにかくこの葛藤が毎夜(体重測るタイミングが夜なので)、私を襲うのがうっとうしい。

というわけで、ダイエットそのものよりも、『体重計に毎日乗って、数字を見せつけられる』日々が嫌になった私は、ダイエットに消極的になっていった。

しかし、ある日行動経済学の本を読んでると、今の自分と同じような状況下でうまく使えそうな理論を見つけた。どうやら、明確な数字を出し続けることで良い結果が得られるパターンと、あえて曖昧な成果確認のまま目標に向かうことで、良い結果が得られるパターンがあるらしい。
ダイエットに関しても後者のほうが良いらしく、大事なのは『昨日から体重が、減った or 増えた』さえわかればいいとのこと。

なるほど!
確かに最終目標(KGI)は、70kgになることだが、そこまでの過程に、一年の歳月がある。それを、わざわざ仕事と同じように細かく数字をつける必要はなく(KPI)、日々増えたか減ったかを把握しておけばいいだけなのだ!

私は、【数字表示のない体重計】を求め、ネットショッピングへダイブした。

ないなら作るしかない

しかし、見つからない。これだけいろんな体重計があるのに、【数字表示のない体重計】は、Amazonにも、rakutenにも、その他多種多様の通販サイトにも見つからない。
そもそも、私が想像しているような、「体重計に乗ったらパネルに、減った、または、増えた、の表記がでる」体重計なんてあるはずがない。

そんなことをポテチ片手にスマホで探すもんだから、体重も一向に減らない。

大体、そんなもの作っても売れるわけがない。つくづく変なことに飛びつく性格だなと自省する。

しかし、なぜか無性に「その体重計さえあれば、私のダイエットはきっとうまくいく」確信があった。最早うまくいかない理由を体重計のせいにしていたことは自覚していたが、空腹を紛らわすためにも、「ないなら作ればいいじゃん」と思うことにした。

ということで、作ってみる

私はこう見えてもweb屋さんだ。今はMA関連のSEだが、かつてはフロントエンドエンジニアとして働いていた経験もある。(半年くらい)
スマホアプリの開発は専門外だがブラウザ上の処理や、簡単なプログラムなら組めるはずである。吾輩に作れないものはないはずだ(AIは必須)。

そして、今回ほしいものは単純かつ明解だ。

要件定義

  1. 人が乗ったら体重を量る。

  2. 体重が量れたら、昨日のデータと比較する

  3. 昨日より大きければ『増えたよ』、それ以外は『減ったよ』と表示する

  4. 表示した後に、今日の体重を昨日のデータに上書きする

ざっとこんなもんだろう。
1は体重計のシステムをそのまま使えばいいので開発の必要はなく、今の体重計の表示するパネルをぶっこぬけばいいだけだ。
問題は2である。

私はweb屋だ。組み込み系のシステムはさっぱりわからない。仕組み的には、体重計に1日分の体重の数字を記憶させとけばいいだけだがやり方がさっぱりわからない。
なので、web屋らしく、ブラウザ上で完結させればいい。

というわけで、要件変更

2-1.体重が量れたら、JSで今日の体重と昨日の体重を比較する
4-1.表示した後に、昨日の体重を今日の体重に上書きする

これでいい。数字の比較なんてifでOKさ。昨日と今日だけ分かればいいのでDBもいらなそうだ。なんかデジタル表記の信号も基本情報のときに学んだ記憶があるので、ちょっと調べればすぐ数字に変換できそうである。あとは、スマホにブックマークのショートカットを置いておけばアプリと何ら変わりない。

完璧に思えたが、肝心なところでつまずいた。

あれ、、体重計で量った数字って、どうやってブラウザに飛ばすの…?

教訓

要件定義は、できることを中心に組んではだめです。必要な機能を洗い出し、設計の道しるべとなるよう組む必要があります。
また、労力に合わないことは辞めましょう。

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