蜻蛉

 蜻蛉

 あれは夏の暑い日だった
 
 私は、暗い竹林に足を踏み入れ
 
 そこで、彼女らを見た
 
 びろうどのような黒いドレスを優雅にはためかし
 
 瑠璃色に輝く裏地を見せながら
 
 貴婦人たちは優雅に歓談する
 
 その美しい出で立ち! 
 
 細く繊細な足! 
 
 しかし
 
 私が近づくと
 
 彼女達は決まってゆらゆらと離れて行き
 
 そうして
 
 誘うように
 
 またドレスの裾をはためかせる
 
 ハグロトンボ:トンボ目イトトンボ亜目カワトンボ科アオハダトンボ属。別名ホソホソトンボ。羽が黒いのが特徴で、斑紋はなく、は体色が全体的に黒く緑色の金属光沢があるのに対し、雌は黒褐色である。他のトンボのように素早く飛翔したホバリングしたりせず、チョウのようにひらひらと舞うように羽ばたく。その際、パタタタ……と翅が小さな音を立てる。どこかに留まって羽根を休める際もチョウのように羽根を立てた状態で、四枚の羽根を重ねて閉じるという特徴がある(出典:Wikipedia)


あとがき
これ何? 公開できそうな過去作を掘り出そうとしたら出てきたんすけど、書いた記憶が全くない。何? わからん。


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矢持奎
文章など書きます。