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毎日スケッチして「十分かも」とプロに言われるまでの話
タイトルの通り、大学一年生の12月に(ほぼ)毎日スケッチをして、年明けは休み休みになりながらもコツコツスケッチを続けてきました。
そうして大学2年生の7月、授業を受け持って下さっているプロのデザイナーさんから、「十分かも」「上手ですね〜」とのお言葉がいただけました。
この出来事がとてもうれしく、今までコツコツ頑張ってよかったなと思ったので、それまでの軌跡や得たことをこちらでお話ししようと思います。
毎日スケッチに励む同志のモチベーションに少しでもなれば幸いです。
(ちなみに、トップの画像は左の三つが2020/11/31のスケッチ練習当初のもので、右側が2021/7/31に書いたものです。)
こちら(https://www.instagram.com/sbsw_/)から私のインスタグラムアカウントに飛べます。こちらの「スケッチ軌跡」に過去のスケッチがまとまっています。側から見ても上達したと思います。是非ご覧ください。(ついでにフォローしてくださると嬉しいです)
スケッチ練習頻度と上達
大学一年生の11月、授業でプロダクトスケッチを教えていただいて、「上手くなりたい」と思い、12月から毎日スケッチを始めました。12月は毎日描き、1月〜4月は気づいた時に書いてました。3日連続で書くこともあれば、2週間ぶりに描くこともありましたが、3週間以上空いてたことはないんじゃないかなと思います。(ストーリーを見ると5月前後のスケッチが載ってないですが、その期間は授業でスケッチをしていました。)
上達の伸び幅はやはり、12月の毎日描いていた期間が最もスケッチ力が上がったと思います。ただ、12月終わりのスケッチから現在までのスケッチまで描けるようになれたのは期間を置きながらもコツコツ自分のペースで描き続けることができたからだと思っています。
使用画材
初期(12月)は「BICボールペン」「コピック」「サインペン」「カリスマカラー色鉛筆」で「PMパッド」に描いていました。
途中から「BICボールペン」から「ピグマドローイングペン」へ、「PMパッド」から「百均の落書き帳」に変わりました。
百均の落書き帳へ変更されたのは、シンプルにPMパッドが高いからです。毎日消費するので、あんまり高いものを使うとスケッチ力の獲得と引き換えにお財布の中身が犠牲になってしまうので安いものに切り替えました。PMパッドがペラペラなので、安い紙でも特に違いがわかりません。
コピックと色鉛筆はレンダリングの際に使用していました。ただ、こちらはなくてもいいのかなと思います。色鉛筆は白しか使ったことがありませんし、コピックはグレーの四本を使うことが多いです。また、コピックはかなり高価なので、色数を揃えるのはかなり大変です。レンダリングは、イラレなりフォトショップなり、描画ソフトでしたほうが早く綺麗に仕上がります。(私はiPad、procreateでレンダリングしていました。)
ピグマドローイングペンへの変更が私のスケッチにおいてかなり大きな影響を与えたと思います。
BICボールペンは先生か授業でおすすめいただいたので使用していました。先生がおっしゃるには「強弱がつけられるもの」「コピックが滲まないもの」が最適とのことでBICをおすすめなさっていました。しかしBICはコピックが滲む上、インク滲みが多く、自分の手でインクを轢いてしまうことが多々ありました。それに対し、ピグマは線の強弱もつけやすく、コピックが滲むこともなく、インクがトラブルを起こすこともありません。何より描きごこちが最高なのでスケッチをする全人類はドローイングペンを使うといいと思います。ドローイングペンに切り替えてから、スケッチが楽しくなりました。
スケッチを続けることで得たこと
モノを見る目
プロダクトスケッチをしてきて、「モノを見る目」が変わったと感じます。スケッチでは、対象の概形はもちろん角やRのかかり方も細かく描くので、「こう面が走ってるんだな」「Rがこう回っているんだな」というのを意識するようになります。
そうして、実生活でも身の回りのプロダクトに対して同じように観察する習慣(習性?)がつきました。
アイデアのアウトプット速度
スケッチを続けることで自分のアイデアを視覚的にアウトプットする速度がかなり上がりました。これはプロダクトデザインの分野以外でも大切な能力だと思います。
私なりのスケッチにおけるポイント
引きで見る
プロダクトスケッチはパースが根本になると思います。パースが崩れていると物体として破綻してしまうので、パースが整っていることはスケッチの前提条件かと思います。(私自身まだまだパースが甘いので鍛錬が必要ですが…)
パースを少しでも正確にするためには「引きでみる」ことが大切だと気づきました。集中して描いているとだんだん目が近くなり、描き終わって写真におさめるとパースの狂いがひどく目立つ…という経験が私は多々ありました。なるべく紙全体を見ながら描いて、全体のバランスに狂いがないかを確認することが大切です。(一年生のデッサンの授業で散々言われてきたことがここに繋がるんですね…)
素早く描く
初めのうちは消すことができないペンで書き進めることに抵抗があり、丁寧にゆっくり描きがちですが、スケッチは形を必要最低限伝えることを目的としているので、素早く描くことが大切だと思います。私自身、初めはスケッチに2〜3時間かけていましたが、描き続けていくうちに同じ作業量でも、30分〜1時間で描けるようになったので、意識だけでも早く描こうとすることが大切だと思います。
最後に
スケッチを続けることで、デザインの素養が補われたと感じています。
ある程度は描けるようになったので、今後は毎日とはいかずとも、1週間に1枚は描くようにしたいです。
ここまでプロダクトスケッチの話をしてきましたが、自分はプロダクトデザイナーを目指しているわけではありません。まだどの分野のデザインがしたいのか明確になってないので、この夏休みに色々やってみようと思います。
まずは、UIトレスをしてみます!グラフィックスキルも弱いのでポスタートレスにも励みたいです。
またそこで気づいたことがあったらこちらに書こうと思います。お付き合いいただきありがとうございました。