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通天閣から手を振って、地上で顔を合わせる気まずさったらない【大阪旅行Day3-後編】

朝の轍は踏まない(前回記事参照)。という事で昼間に夜の道頓堀クルーズを予約。
次の目的地である通天閣に向かいます。

通天閣に登ろうとチケット購入に向かったら、まさかの90分待ち。
前日のUSJよりも並ぶんだけど?
通天閣の展望台屋上を一周するチケットは並んでない(なぜなら通常展望台は900円なのに対し、こちらは3,000円するから!)ので周遊パスをふんだんに使うべく、こちらを選択。

公式サイトより
このイメージ画像に偽りなしでした

これがかなり楽しかった!
安全ハーネスが付いているといえど、通天閣いうてタワーとしての高さはないといえど、むき身で柵のない地上26mは中々にスリルがありました。
記念撮影サービスがあり、カウントダウンの中わちゃわちゃ即興でポーズをとりながら通天閣の上を一周しました。

地上26mでプリクラを回顧できるなんて思ってもなかった

プリクラって時代を写す鏡ですよね
ハーネスに繋がれて「クリスマスツリーオーナメントみたいだな」と思った

初めは足がすくんでいたものの、段々と慣れてきて足場ギリギリまで迫り出て楽しんでました。
(この時には希死念慮ちゃんがいなかったからよかったものの、希死念慮ちゃんがいるままだったらこのアトラクションは逆効果になってたかも)

通天閣にカメラを向ける人たちに手を振ってみると、一部の人は気づいて振替してくれました!
「きゃー!気づいた!やったー!!」とはしゃぐ成人女性

屋上を一周し、安全装備着脱会場に向かうと、先ほど地上で手を振替してくれた方々が。お互い気まずくニヤニヤ会釈してすれ違いました。


夕方の道頓堀クルーズにはまだ時間があるので、気になってたたこ焼き屋さんへ。いつも聞いているポッドキャスト「味な副音声」の平野紗季子さんのフードエッセイ「ショートケーキは背中から」で紹介されていたたこ焼きやさんへ向かいました。

お店の佇まいからわかる。「これは当たりだ」
私の「当たり飲食店判定ポイント」である「建物は古いけれど、暖簾(もしくは提灯)が綺麗」を見事に達成しています。

暖簾などは「お店の顔」なので、これを整え続けるのはそれだけお店の矜持がある表れだと思います。

そこに気を遣うことができるほど経営が安定している=長く愛され続けている
という説も同時に提唱します
上の屋根部分は年季を感じるけれど、暖簾はピカピカ

たこ焼きの「おすまし」が本当に美味しかった!
初日のうどん屋と同じ、関西のDNAを感じるお出汁に、素朴なすっぴんたこ焼きがふかふか浮かんでいて、私もその湯船に浸かりたい…!
お店の方も快活な方ばかりで、周りは地元の人ばかりで、「やっぱり当たりだった」と自慢げに恋人にアピールしながらお店を後にしました。

極楽〜というたこ焼きの声が聞こえる

道頓堀まで移動し、クルーズの時間を待つ間にりくろーおじさんのチーズケーキをゲット。
大阪の目的の一つである「りくろーおじさんのチーズケーキを焼きたてで食う」を実践。

うん。これは「飲める」。
仕事終わりの一杯目のハイボールくらいするすると口に入っていく。口を当てて息を吸い込むだけで、気づいた時には喉元を過ぎている。歯がいらないとはこのことか。歳をとって嚥下に不安が出てきたらこれを主食にしたい。

道頓堀横で凍えながら開封。その場でハンバーガーのようにかぶりついた

道頓堀クルーズを終え、ホテルに戻りがてら夕食難民に。
恋人が「お出汁が美味しいならおでんも美味しいのではないか」という素晴らしい仮説を検証するために、おでん屋さんへ。

お店に入った途端、ここでも「当たりだ」と感じました。
お店構えが、小さな厨房をぐるりと囲うカウンター、事前に置かれている箸置き。私の「当たり飲食店判定ポイント」に見事該当しています

「席から厨房が見える」→厨房を隠さない潔いお店の姿勢 だと思っています
「箸置きがある」→なくてもいい、なんならある方がコストになる箸置きがあるのは、お店側のこだわりの表れ だと思ってます

「割り箸じゃない」のも判定ポイントです

やっぱりどれも美味しかった!
届いたおでんが悉く優しい味が染み渡り、優しい暖かさをしている

「レンジで温められているんだろうな」と思うものは、雑な温かさをしている気がする。なんだか温かさに奥行きがなく、薄っぺらい気がする

「温かい」けど「熱く」ない。これを「温もり」っていうんだね(は?)

しかも私は気づいている!大将、私たちがシェアして食べるのを見越して、綺麗に包丁で切ってくれている!!

なんたる心遣い!しかも箸を入れて初めて「切れてたんだ!」と気付かされるほど、ピッタリと綺麗に切られ&盛り付けされている!なんたる仕事の細やかさ!!

「剣豪に切られると、切られたことに気づかない」とあるけれど、厨房でも同じことが起きるんだな

きっとおでんたちも、私と同じタイミングで「切られていたの!?」と驚いているハズ

普段お目にかかれない具材が並び、大将の創意工夫を感じる。
中でも気に入ったのが「葱巾着」
巾着の中に葱がこれでもかと詰め込まれていて、いつもは薬味として脇役に徹する葱が、ここではスポットライトを浴びている。
薬味らしいクセがなく、キャベツのような全ての味付けに対応するオールラウンダーの風格をして出汁と巾着と一体を成していた

大阪の人ってもしかしてすごく葱がお好きなのかしら?
時々「葱なんてなんぼあってもいいですからね!」と言わんばかりに葱が盛り付け、ないしセルフで用意されてるのによく遭遇した気がする。

葱への思想が垣間見えた
パンパンに詰め込まれた葱を包み切る巾着の頼もしさがすごかった

大満足でホテルに帰り、残りのりくろーおじさんのチーズケーキを食べながら更新された「東京カレンダー」を視聴(大阪で東京カレンダー見てるイズ何)

「りくろーおじさんのチーズケーキ」の後半を割愛して、おじさん食べる人間が完成されがち

「りくろーおじさん美味しいね!!」

感情ジェットコースターの急降下急落下が激しい一日でした
次回はいよいよ最終日!

今回のトップ画像は
船から見た道頓堀 です

道頓堀エリアだけ渋谷と同じくらい明るかった

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