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現代アートの最高地点を知る:高橋龍太郎コレクション@東京都現代美術館
行ってから一か月も経とうとする中、清澄白河・東京都現代美術館で開催されている現代アートの展覧会「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」に行ってきた記憶を振り返る。
日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション | 展覧会 | 東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO (mot-art-museum.jp)
常にトレンドを追うことになるためとっつきにくい分野であるが、精神科医高橋龍太郎のコレクションを知ることで現代アートの変遷をたどることができるアート入門として非常にまとまった展覧会である。
永らく工事で閉館していた現代美術館の再開をとても嬉しく思いながら探訪した。
では久々のアート探訪にようこそ。
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広々とした場所で首が痛くなるほど作品を見上げることができる。
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高橋コレクションはその歴史を垣間見える貴重な展覧会だ。
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倉庫には膨大な現代作品が眠っていた。
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屏風に描いたルイヴィトンとのコラボレーション作品だ。
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この世にどれほどコレクションしている人がいるのだろうと気になった。
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中央の塔に乗るか当たるかを投げて競う参加型の作品だ。
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羨望の的となるのは言わずもがな。
さて、最も印象に残ったのは草間彌生のコレクションルームである。
世界的に人気な斑点模様が特徴的な前衛作家である草間は、この20年間大変評価が上がっており、クリスティーズやサザビーズをはじめとするオークション市場で高い落札額で取引されている。
撮影は禁止だったが赤や黄色、黒と白を積極的に用いた斑点画は、観れば見るほど酔い、そして魅力に取りつかれる。
かぼちゃ、椅子、マネキン…
草間に見えるものはすべて人と違ってみえるものを表現する。
今の日本の現代アート市場は正直世界と比べて劣る。
ヨーロッパ諸国や中国などのアジア圏に比べて投資対象の機会がそれほど盛んではない。
だが好きな人は一定数いるわけで、所得に応じて家庭内でも気軽に楽しむことができる作品が多いのが日本の現代作品の特徴である。
またZOZOの前澤社長など、貴重な国内作品に対し積極的に投資して海外への作品の流出の防止に一役買っている人物の存在も大きい。
高橋龍太郎の好奇心からくる世界的なコレクションはそういった身近にアートを楽しんでもらいたいという心意気がわかる素晴らしい機会だ。
ほんの一部しか紹介できなかったが、現在活躍している若手アーティストの作品も多数出展されており、私もコレクションしたくなる作品もあった。
11月までのロングラン開催。
秋のアート散策にいかがだろうか。