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どれだけ努力しても勝てないことはある

パーソナルスポーツトレーナーとして活動している僕ですが、学生のレッスンをしているとこんな話をよくされます。

「何でもできるオールラウンダーな選手になりたい!!」

「100m走も1500m走も、どっちでも勝ちたいっす!!」

元気と勢い、そして向上心があってとても良いですね^^

けど僕はその向上心を認めたうえで、学生たちにハッキリ伝えます。

「そんなプロっているかな?いたとして君はそんな選手になれるか?」

ちょっと残酷な感じもしますよね。。けどこれは選手が強くなる上で、伝えておかなければならないことなのです。

陸上のオリンピック選手でも100m走と駅伝でどちらも優勝したなんて話、聞いたことないですよね。

「これだけは負けたくない!!」と1つのことに絞って努力している選手には、この複数で勝ちたいという気持ちや努力では、正直なところ勝てません。


努力する場所は本当にそこなのか?

実は多くの学生選手が「このスポーツで強くなりたい!!」と総合的な強さを求めています。そりゃ、あれもこれもできたら最強ですよね。けど前述したように、それでは1つのことを極めた選手には勝てません。

仮に1つのことを自分が極めたとしても、勝てないことはあります。100m走の練習だけをどれだけしても勝てない!!そんなことって本当に多いです。

そんなときは、努力する場所を変えてみてはどうでしょうか?

某トップアスリートは100m走ではどうしても勝てない!!これでは金メダルをとれない。どうしよう。。と悩んだ結果、ハードル走に転向して金メダルを取ったのです。

100mを諦めても、メダルをとることは諦めない。

日本人は、逆境を乗り越えて勝ち取った勝利みたいなものに引かれがちですが、現実はそう簡単ではありません。

本当の目的とそのための目標、これをまずは明確にしましょう。

君の得意は何だ?それで勝つぞ!!

それでも僕は「100m走で勝ちたいんです!!」という強い想いをもった学生もいることでしょう。そんな熱い学生に僕から1つ提案です。

君の得意な瞬間を徹底的に磨け。

これをほぼ全ての選手に僕は伝えています。

100m走だったらスタートダッシュが得意。ならそこをもっと極めて、ライバルに差をつけろ!!

野球で直球を打つのが得意だったら、相手が変化球を投げにくいように考えてみよう!! 変化球は全部カットしてファールにして、ストレートを仕留める!! なんてカッコよくない?

こんな感じで選手に話すと、選手は自分の得意なことを一生懸命活かそうとしてくれます。

結果、内的モチベーションが高まり、最高の状態でやる気も持続します。そして、自分でどうすれば良いのかを考える力も身につきます

あなたのお子様は、何が得意ですか?

誰にも負けない瞬間や場所はいつ・どこですか?


最後に

僕自身もこの方法を試してからは、社会人になってからの方がスポーツで強くなったと自覚しています。

学生の頃は、何でもできる選手に憧れていましたが全然勝てませんでした。

しかし尊敬する顧問の先生が「お前は頑固にそのサーブばかり売っているな。俺の指導なんか全然聞かずに・・。良いじゃないか、もっと磨け!! それだけ自信を持って強い気持ちで打っているサーブをもっと極めろ!!」と言ってくれました。

まさかその言葉をもらった中学2年生の終わりから、27歳になっても意識してるなんて・・(笑)

保護者の方も、お子様の強みを信じさせてあげてください!!


パーソナルトレーニングスタジオVision 福島悠祐

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