(社内共有用)仕事速度/精度upのコツ01
今回のnoteは社内用です。
以前、こんなことをつぶやきました。
こういう「仕事のお作法」的なことって、教わる機会が意外とないですよね。
(レベル0〜1はお作法というよりはマインドセットの問題なのでここではいいとして、)レベル2以降はトレーニングすれば割とすぐ身につくような簡単なことです。(内容の良し悪しはさておきにして)
特に研修しているわけではないので、人によってバラけるのは当たり前なのですが、社内から上がってくる情報のフォーマットは統一されていた方がいいなと最近ようやく思うに至り、どうアプローチしようかと思案しています。
まずは「根拠」を持つ
例えば採用計画の進捗が芳しくないという状況において。
まず、Aさんの提案。
エージェントさんとのリレーションを高めるべきだと思います。
根拠なしでした。一方、Bさんの提案。
エージェントさんとのリレーションを高めるべきだと思います。なぜなら、1年前と比べてエージェントさん経由の応募者の書類選考通過率と1次面接通過率がだいぶ下がっているからです。この1年でエージェント各社の担当が変わっているケースが割と多いです。
提案してくれている打ち手は同じなのですが、違いは一目瞭然ですね。
できれば、以下のように定量で示してもらえるとGOOD。意思決定の材料に使いやすくなります。
エージェントさんとのリレーションを高めるべきだと思います。なぜなら、1年前と比べてエージェントさん経由の応募者の書類選考通過率と1次面接通過率が20%ほど下がっているからです。この1年でエージェント各社の担当が変わっているケースが全体の6割ほどと、かなり多いです。
「根拠」には、背景・そう考えた理由・ここまでの経緯などいろんなパターンがありますね。
分解する
採用がうまくいかないという場合、プロセスで割とわかりやすく分解できます。分け方はいろいろあると思いますが、
step1:応募
step2:書類選考
step3:面接
step4:内定承諾
step5:入社
上記のAさんBさんのケースは、この5段階に分解した上でstep2/step3を改善しようと提案してくれているならOK。そうでない場合は、「他にないの?」と言いたくなってしまいます。
「各段階を疑ってみたんですが」という話が最初にあると、ちゃんと全部見た上での提案だということがわかって安心感が増します。
ちなみに、分解した経緯を口頭で話すだけで頭良さそうに見えますよね。やってみてください。
・「体重を減らすには摂取カロリーを減らす・消費カロリーを増やすの2つのアプローチがあるんですが、〜〜」
・「このケースは大きく4パターンあると思うのですが、今回はBパターンの可能性が高いので、〜〜」
・「理解した上でちゃんと話せないのか、そもそも理解できていないのかで言うと、今回は前者なので〜〜」
選択肢を提示し、軸を持って比較する
why(課題の発見)もhow(解決の打ち手)も、1つか2つ思いついてそれに飛びつく・それだけ持ってきて提案するという仕事をしている人がかなり多い気がします。
提案を受け取る側になるとよりわかってくるんですが、選択肢なく提案が1つだけ飛んでくると、判断しづらいのです。
特に専門外の領域(=判断基準を持っていない・経験でカバーできない領域)には判断しづらい。結果としてスピードダウンや判断ミスにつながります。
・年俸制に変更しましょう!
・Wordpressを辞めてCMS開発しましょう!
・このベンダーさんに発注しましょう!
・facebook広告に突っ込みましょう!
また、何かを変更する提案の場合には、「現在のデメリット」ばかりフォーカスしてしまい「現在のメリット」が失われることのリスクやコストをカバーできないケースが多発します。
例えば「年俸制に変更しましょう!」と言う場合、現在の制度より年俸制の方がいいという話はたくさん出ますが、年俸制のデメリットなり現在の制度のメリット(年俸制にすると失われてしまうもの)なりについてはほぼ出てきません。
ということで、
・新しい提案の場合:選択肢2つ以上+比較軸の提示
・変更提案の場合:現行制度とのメリデメ比較
ぐらいはやりましょう。雑でもいいので紙に書く。そうすれば、
・上司も判断しやすい
・自分の判断ミスも防げる
・そのほうが議論しやすい
・やり直しが減るので仕事が前に進む
・フィードバックをもらいやすい(自分PDCAも回せる)
ですね。
あなたの意見は?
選択肢を提示して軸を持って示したら、自分の意見をちゃんと伝えることまで頑張りましょう。当然のようですが、これナシで持って来られることがあるのも事実です。
「A〜Cの3つの選択肢があるけども、私はCが一番いいと思っていてこれを提案したい。なぜなら〜だから。」
これをバシっと言い切る。言い切るためには1段深く考えますし、実際に自分に任された時のコミットメントも違います。
仕事は「仮説」の積み重ね
100%これだ!ということなんて仕事にはほとんどない。だから「正しく」動くことよりも、不確かな中で「強く」「素早く」動くことの方が圧倒的に重要です。
そんな中でも、
・精度を少しでも高める(見落としを防ぐなど)
・意思決定を少しでも早める
・意思決定の背景を振り返れるようにする
ために、ひと工夫しましょう。だいたいの場合、そんな時間かかりませんから。
仕事ができる人・デフォルトで賢い人は、選択肢比較や判断軸の整理、メリデメのピックアップなどは、全て頭の中でやっています。頭の中でやっているので、一緒に仕事している人からは見えません。可視化されないので伝承されにくい。困ったもんです。
なお、弊社キュービックには「5つの質問」があります。
・なんで?
・本当に?
・他には?
・具体的には?
・そもそも?
これらを頭の中でしっかり回すことを忘れずに。