いつか記憶からこぼれおちるとしても
こんばんは。本日は江國香織先生の「いつか記憶からこぼれおちるとしても」という物語です。
この本を読んだ時、少し笑顔になるような、少し寂しいような、それでいて懐かしいような気持ちになりました。切ない、とも思えるのかなぁ。
私立の女子高に通う女の子と、家族の関係性、友だちとの繋がりや、異性への感情の移り変わり…。少女が大人になる成長過程が描かれています。
学生の頃って、無敵で、世間知らずで、大胆で、恥ずかしい。いっちょまえに、自分にとっての本当の幸せに向き合ったりして…笑。物語とは関係はないのに、自分の学生の頃を思い出す。そんなお話でした。
家族は大好きなのにどこか満たされない。
友だちにほんの少しの壁を感じてしまったり。
異性に対して落胆する。でもプレゼントを貰って満たされてしまったり。
「ああ、学生って、こうだったよなあ。」と、もう二度と戻れない貴重な時間に、思いを馳せてしまいました。江國香織先生のお話は、なんとなくですが、アルバムを捲るような気持ちにさせてくれますね。
喧嘩してしまった友人、一度連絡してみようかな。意外とすんなり元に戻れたりして。
たまには過去を思い出すのも、悪くないかもしれません。