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副業はあり? 営業が年収を上げるにはどうすればいいのか、考えてみる。

40’s Biz talkは法人営業やBtoBマーケティングが専門の40代男性2人、杉本浩一柳澤大介がお届けするポッドキャスト番組。

音声番組の内容を読みやすく要約してnoteでお届けしています。第49回は「営業の年収のあげ方について話そう」です。

サマリー
営業が年収を上げるにはいくつかのパターンが存在する
大前提として年収の絶対値が高い会社・業界もあるが…
副業や業務委託で年収を上げるときは注意点もある


それでは、本編の内容をお届けします。


年収を上げる方法の具体的なパターン

柳澤:今回のテーマは「営業の年収のあげ方について話そう」です。

杉本:そうですね。梅田さんがツイートしてた、営業パーソンの年収をあげる方法が、いいなと思っていて。

みんな年収あげたいじゃないですか。それにはいくつかのパターンがあるよねっていう話が、いいなと思ったんですよ。

例えば、どんなに営業を頑張っても年収が上がらないパターンがある。例えば成果が出たらABCDEみたいな評価がついて、「君はA評価です」。だけど10%アップだったり、すごく売上が上がっても評価がつかないみたいな会社もあるんですよ。

大会社でよくありがちなケース。昔、まさに僕がそうだったんですけど、目標の何十倍を達成しましたみたいな時があったんだけど、君の評価はBですと…。いやいやいや、みたいな。だけど達成してない時にも、杉ちゃんはAですみたいな時もあって。

これはなぜかっていうと、大企業は昇格タイミングってあるんですよね。大企業の場合だと、どんなに頑張っても昇格って2年先とか3年先とか。その昇格のタイミングに昇格試験みたいのがあって、そのタイミングで評価が良い悪いみたいなところが昇格に影響したりもする。

昇格試験があるタイミングでは評価が良い方がいいし、逆もそうで。そうするとチームで10人いて、チームの中でAが与えられる人は1人だけとかだから、どんなに一番良い人がいたとしても、その昇格タイミングのこの子にAをあげなきゃいけないから、もう1人の人には我慢してもらおうみたいな忖度がある。

大企業はいまだにそうなっていたりとかして、それは余談でしたけれども、単純に年収を営業の成績と紐付けてあげたいみたいなところで考えると、どうやってもそういう会社にいる人はできないし。

そもそも年収が高い会社がある

杉本:あと大前提として、年収がそもそも高い会社、低い会社っていうのがあって、そこにいるかいないかもあるじゃないですか。だってこの前、伊藤忠商事の年収が何千万円?

柳澤:2千万円かな。

杉本:2千万円だったじゃないですか。そもそも年収を上げたいっていうゴールがあるんだったら、じゃあ商社に転職できるように頑張ったほうがいいんじゃないかと。そういう頑張りがそもそも評価とか年収に紐付くんだっけっていう視点が大事だよっていうポイントだったりするよってことが言いたいと思います。

柳澤:業界、めちゃくちゃ重要ですよね。

杉本:重要っす。

柳澤:僕がパッと年収が高い業界で浮かぶのはインターネット業界。特に広告系ですよね、利益率が高い。あと金融は全般的に高いですよね。

杉本:全般的に高いですよね。でも国内の金融だと年収全般高めかもしれないけど、アッパーがあったりしません?

柳澤:あー、そうね。

杉本:平均で高いけれども、自分が成果で自信のある人はもっと稼げるところ、金融でも外資は青天井。内資は年収が下にもいかないけど上にもいかないみたいなところもある。

営業は外資だったら、インセンティブで稼げるみたいで、このインセンティブが青天井にあるかないかみたいなところはめっちゃ重要じゃないですか。

残念ながら僕は外資にいたことがないのでわからないですけど。でも国内の通信キャリアとか知り合いの国内SIerの人とか、だいたい転職先は外資の会社ですよね。

この前、アルムナイっていう、NTTの卒業生が集まる会があったんですけど、転職したわかりやすい理由が、「こんなに高年収のオファーをいただけると思わなかった」みたいな人がいるわけですよ。

内資と外資の年収が違うし、頑張ったら頑張っただけ報いられる。逆にダメだったらアップオアアウトでクビになっちゃう可能性はあるけれども、ぶっちゃけそれで辞めさせられても食えたりしたりするじゃないですか。

さらに言うと、外資の有名なところとかだと退職するときにインセンティブというか退職金みたいなものがあったりして、さらに言うとある会社は退職するためのリフレッシュ休暇みたいなのをつけるんですよ。

柳澤:そうなんですか?

杉本:すごいですよ。リフレッシュ休暇みたいなのをつける。会社都合で辞めてもらう場合。

柳澤:あー、それはありますよね。

杉本:リストラですかね。そういう場合にはお金の場合もあれば、有給が出た上での休暇みたいな。この日まで有給休暇でいいけど、この日までには辞めてね、みたいなのがあったりとか。話が外れちゃいましたけど、外資ってめちゃめちゃいいなって思いました。

年収が高い外資に行かなかった理由

柳澤:外資系企業は稼げるって前から聞くじゃないですか。実際にそうですし。でも、僕も杉本さんもそれは知ってたけど外資に行かなかったじゃないですか。年収は上がるけど行かなかった理由ってあります?

杉本:あー、すごく簡単に言うと、何かをやるミッションの日本支社だから。私は所属先が支店扱いで本社の手先っていうよりも、自分がいるところを中心に世界を変えたい思いが強いんですよね。

だから結果的に内資に勤めている。LINEの時は株主が韓国系だったので韓国の色合いは強いかもしれないですけど、日本が中心になってLINEというアプリを広めていたっていう感じは事実、中にいてもあったので、そういうところですかね。

柳澤:僕も同じですね。いろんな人の話を聞くと、外資系は日本法人のように国ごとの法人が本社とは別にあるんですけど、本社の営業部扱いみたいな感じ。だから決められたことを、決められた枠組みの中でセールスだけやるっていう営業部隊のイメージがすごく強い。

まあ稼ぐっていうことだけにフォーカスすればいいんだけど、僕は事業を作っていきたいタイプだから、自分の思考とは違う印象。

杉本:私も最初にいた1社目以外のところはどっちかっていうとまだカオスな状況で、今後どうなるかわからないけれども、自分たちで仕事を作っていけるかもしれないし。そういうところに臨んでいきましたからね。

柳澤:僕もそうでしたね。メルペイの時もまさに立ち上げの時でしたし。給料もすごく重要だけど、同じぐらいやりがいも重要。会社の成長とともに自分も成長できる会社を選んでいました。

杉本:若い時には年収は抑えられていても成長できるタイミングとか、比較的マネジメント経験を先に詰めてしまうところとかは、もしかするといいのかもしれないですけどね。最初は年収にひも付かないけど。

柳澤:新卒の最初の1人目の上司ってめちゃくちゃ重要じゃないですか。

杉本:そうですね。重要ですね。

柳澤:だから、僕は最初に就職する時に、いい人が多い会社っていうか、信頼できる人がいる会社を勧めますね。

杉本:それはスタートアップとか大企業とかそういうところはあまり関係なく?

柳澤:関係なく。でも、スタートアップの方が人が少ないし自分が直接見てもらえる人ってだいたいわかるので。

杉本:大企業って上司ガチャがあるじゃないですか。自分で選べないっていうか、自分が選んでその人のところに配属されたと思っても、意外と異動とかでいなくなっちゃったりとかもするし。そこは選べないからね。

柳澤:さっきの杉本さんの話で、すごく結果出してたけど評価が良くなかった時があったりとか、結果が出てなかったけど評価が一番高かったみたいなことってあるじゃないですか。

状況は違うんですけど、僕も30代後半にそういう経験があって。まったく同じ仕事をやって、同じ結果を出してるのに、Aさんっていう上司だとめちゃくちゃ評価が高いんだけど、Bさんっていう上司だと評価がすごく低い。だから人の相性ってすごく重要だと思う。

営業が正しく副業で年収を上げる方法

杉本:ちなみに年収上げる方法で梅田さんのツイートを見ると、副業をするっていうのもあったじゃないですか。副業をするとか、独立して業務委託で複数案件を受けるのはどうですか。現実にありますよね。営業だけど、副業も自由っていうような。

柳澤:副業は賛否両論で、わりと経営者の方々は副業反対の人が多いじゃないですか。本業で結果を出せ!みたいな。僕はある程度スキルを身につけた人がやるならありだと思うんですけど、新卒とかあまりできることがない状態で副業をやるとどっちも中途半端になっちゃうと思いますけどね。

本業で結果を出してる人って時間的な余裕もあるじゃないですか。そういう人だったら全然ありだと思います。

杉本:確か梅田さんも副業に注力するのはあまりお勧めしないって書いてたような気もするんですけど、私もそうだと思ってて、特に営業マンが副業を受けて失敗するパターンって、営業代行をやることだと思うんです。本業以外の。

本業の時間帯に営業代行をやってしまってっていう、これは一番良くないやつだと思うんで、そういうことやってるか、やりそうっていう人がいたら注意した方がいいと思うんです。

おすすめなのは、就業時間外にできる副業。例えば顧問として相談に乗る。あとは定例が時間外にできるとか。SFAやMAとかの設定の副業も就業時間外で出来るからいい。セールスイネーブルメントとか営業企画みたいなことをやってる人とかがいたら、そういうのを受けるみたいなのはあり。

柳澤:本業の時間外にね。

杉本:そう、本業の時間外に。自分の時間を切り売りして使うことにはなってしまいますけれども、そういうことのほうがやるんだったらおすすめかなと思ってる。

柳澤:そうね。あとは独立する。僕はこのパターンで独立しましたね。副業して、杉本さんが言ったような営業コンサルとかマーケコンサルみたいなのをして、それが軌道に乗ったんで、そのまま独立しちゃったって感じ。

杉本:僕は全ての営業マンがマイクロ法人を持つっていうのをおすすめしたいんです。個人事業主的でもいいし、合同会社でもいいと思うし。私は勢いで株式会社を作ってしまった結果、税理士を雇うことになって大変なんだけど。いずれにしても法人を立てて、自分と別人格の箱を作るっていうのは僕はすごくおすすめ。

柳澤:営業は絶対やった方がいいと思います。

杉本:なんでこれみんなやらないのかな?アメリカだとマイクロ法人は普通なのに。日本では普通じゃないのが驚きなんですよ。

柳澤:営業力に自信がある人こそやったほうがいいですよ。会社の看板じゃなくて、自分の名前で仕事が取れるかがわかるから。

杉本:そうですよね。たぶんその方法があるっていうことを知らない人がまだ多いんじゃないかなって思うんですけどね。経営者になるっていう選択肢がありますっていう。で、経営者になるだと、みんな本業を辞めてから独立しちゃうんですよ。そうじゃなくて、本業と並行して会社を作るっていうのを、スッと理解できてる人がいないんじゃないかって思って。

柳澤:そうね。並行してやったほうがいいですよ。僕も半年は並行してましたから。それでうまくいくんだったら年収が上がると思うし。

杉本:一つのチームとか会社とか部署の中での営業パーツとか、営業マネージャーではなくて、自分が経営者になったときにどうやって動くべきかっていうのは、作ってみてわかることっていっぱいあるよね。

でもそのとき思うのが、あれおかしいな。会社の給料よりも業務委託のほうが稼げるぞって思うんです。あれ、こっちのほうが手取り多くなるし、どういうことだろうって思うときとかあると思うんで。それが考えるきっかけになると思うんですよ。

で、いきなり、業務委託になろうっていうのは考えものだと僕は思うんですけど、そうじゃなくて、なんで業務委託だと金がドンと入るのかを考えたほうがいいと思うんですよね。


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