#26 深呼吸の効果
普段のリハビリ業務でも、私の得意分野である呼吸器疾患のCOPDや間質性肺炎、COVID-19後の後遺症の方のリハビリもしています。
今日は、深呼吸の効果、効能について書きます。
深呼吸の効果
◎副交感神経神経が働く
息を吐く時に、副交感神経に切り替わります。
ぜひ深呼吸しながら脈拍を測ってみて下さい。
息を吸っている時は脈拍が速く、息を吐いてい
る時は逆に脈拍が遅くなります。
これを呼吸性不整脈と言いますが、健常者にも
見られる正常な現象です。
副交感神経の効果
看護roo!より引用
https://www.kango-roo.com/learning/3750/
重要なことは、血管が拡張して柔らかくなること、胃腸、消化管の運動、分泌が促進されることです。
体の隅々まで酸素や栄養素を運んでくれるのは血流です。その通り道が血管です。
血管が硬くなっていたり収縮していると、例えて言えば、“1車線しか無い道路です〃。追い越すこともできず、速く行きたい時や車がいっぱいな時は渋滞しますね。
血管を拡張させて、1車線から2.3車線へと広げることで組織、臓器への血流は増えますので、その分回復力も上がります!
もちろん、胃腸への血流も増えて、さらには腸の動き、分泌物も増加しますので、胃腸の不調や便秘も効果があります。
自律神経は自分では調節できない?!
心臓の動きを遅くしてください、血管を広げてくださいと!と言われても、手足のように心臓、血管自体を操ることは出来ません。
しかし、私たちは深呼吸(息をゆっくり吐く)をすれば、副交感神経を高めて、心拍数を下げて血管を弛緩させることができます。
意識的に身体の回復を促したいときは、深呼吸してみるのがいいですね。
深呼吸はこんな場合に
気がつくと、呼吸はすごく浅くなっています。
信号待ちや、電車待ちの時、コーヒーや紅茶を飲んで一息つく時など思い出した時にやるのがいいと思います。
信号がちょうど赤に変わってしまった!電車が目の前で行ってしまった!イラッとするでしょうが、そういうときこそ、深呼吸を意識してできる時間が出来たと気持ちも切り替えられたらいいですね。
最後まで読んだ頂き、ありがとうございました。
深呼吸の仕方については、 #19深呼吸は吐くことから を参考にして見てください。