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都市伝説、その類の物語

どうも。こんにちは。この話を書こうと思った記事があります。それはかえるさんのこの記事。

手洗いの時間に最適な曲を紹介している記事で、バースデーソングに合わせて歌ってみた結果が記事に書いてあり、かえるさんはこのように書いてます。

しかも2回歌うことで、より祝祭感が増し、誕生日でもない私が「今日は誕生日ではないのにな」と矛盾を抱えたまま「♪HappyBirthday dear 〇〇(自分の名前)♪~ 」を繰り返すのは、「奥から三番目のトイレの個室を5回ノックする」のような都市伝説的無意味な行動のようで、やや気持ちが悪い。

「誕生日ではない日に鏡の前で自分のバースデーソングを2回歌うと死ぬ」みたいな都市伝説があってもおかしくはないし、「誕生日を祝う曲」を「誕生日ではない日」に他人からではなく「自分自身」に送ることは、あまりにも「生まれてきた喜び」とはかけ離れた行動で、すなわち逆説的に死が連想される、みたいなとんでも理論を出されてもちょっと納得しそうだ。
(引用:本記事より)

誕生日でもないのに、バースデーソングを歌う事で、死を連想させる逆説的な話が面白いと思いました。

本来、誕生日を祝う歌を鏡の前で2回も歌う事で死に至る

と言う検証も立証もされていなさそうなこの呪いは、まさしく都市伝説で道聴塗説(どうちょうとせつ)として語り継がれそうですよね。

早速、かえるさんにコメントを送りました。

▼僕のコメントです。
誕生日ではない日に2回、バースデーソングを歌って、死を連想させる...面白いですね!
今から松田聖子聴きながら、白湯を30秒かけて飲んでみます!(趣旨ズレ)


▼かえるさんのコメント(返信ありがとうございますmm)

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行為と結果だけがある...ジョジョ第5部のキングクリムゾンやないか!!(テンション爆上がり)

考察

詳しくかえるさんにお聞きしたことではないので、僕の解釈に基づくものですが、例えば、口裂け女を例にしましょう。

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マスクした口裂け女「私、綺麗?」


僕「綺麗ですね、美容液とかなに使ってます?あ、もしかして化粧せず、素肌で勝負するタイプ?」


マスクした口裂け女「...使っている美容液は、モイスティーヌよ。モイスティーヌだから、化粧はせずみずみずしい素肌になれるの。」


少し照れながらマスクを外した口裂け女「美容の話はどうでもいいのよ!これでも綺麗かッー!」


僕「そうなんですね!いやあ、メンズも肌ケアはした方がいいって言うからあなたの使ってるの使ってみようかなあ...」
「うわあー!(素顔の方が可愛い...!)例え口が裂けようとこんな事は言えない」

少し照れながらマスクを外した口裂け女「言ってる事が逆ゥー!思ってる事が口に出して言ってるゥー!私みたいに切り刻んであるゥー!」

僕「うわあぁあ!」

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どうでしょう。口裂け女の話は、大体こうですよね。

口裂け女に出会う→「私綺麗?」の質問→返答次第で惨殺と言う結果

そうです。理論は介在してません。こうだからこうなる。口裂け女が何故、口が裂けて声かけをしているのかなどの話は結局、創作ネタになっちゃうんです。

wikiで都市伝説を調べたところこのように書かれていました。

都市伝説は、民間における「普通の人々」によって語られ、信じられる。
ジャン・ハロルド・ブルンヴァン『消えるヒッチハイカー』p.21
(引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E5%B8%82%E4%BC%9D%E8%AA%AC#cite_note-hh14-2)

そうなんです。民間の普通の人々が語って信じられていると言うんです。そこには、理論なんてないんです。

僕が小学生の頃に信じていた都市伝説で黒猫が自分の前を通ったら後ろ3歩下がらないといけないというものがあり、信じてやってました。これは、当時の僕が黒猫は怖くて不吉なものだと言う認識があったからやってただけです。しかも、友達から聞いてやってたので、単なる噂話に過ぎません。

結語

柳田國男などの民俗学者が、仮にこのような話を世に広めたとしたらそれは立派な民俗学や文化人類学などの学問になります。遠野物語こそ、代表的な話の一つですよね。岩手県にある遠野の地にある妖怪や怪異にまつわる話をそこに住む人々から聞いて文字に起こした話。きちんと人々の体験談から紡ぎ出しているので信憑性があります。

逆に都市伝説や道聴塗説・街談巷説は、理論が存在しないからこそ、人々への恐怖や不安などを想起させやすく広まっていく性質があると思ってます。今回のかえるさんの記事もありそうですもんね。僕は信じてしまうと思います笑

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