予算作成は全員で!
今日は予算作成について。
そもそも予算作成って誰の仕事でしょう?
社長?取締役?経理?財務?経営企画?
私の考えだと社員全員で作るものだと思う。とはいえ、社員全員なんて多すぎてまとまらないってこともあるだろうから、全ても部署のトップが集まって作るのが良いと思う。
私がそう考える理由は、会社の中に事業活動に関係しない部署なんてないから。事業に関わる何かしらの活動をしているのであれば、その活動は全て損益計算書に影響を与えるはず。どんなに微々たる活動でも『会社の数字』に影響がある以上は予算作成に関わるべきだと思う。
会社の規模や経営スタンスなどで考え方が違くて、予算については例えば、売上の概算金額しか決めないとか、売上は金額ではなく客数で考えているとか、社長の交際費は予算化しないとか、色々とあるとは思う。
それでも、少なくとも『営業利益』が算出できる程度のものは最低限必要だと思う。それがないと銀行からの借入しようと思ってもできないし、そもそもその商売やってて儲かるのかもわからない。
なので、全部署の活動方針を決められる人が予算作成に参加していないとちゃんとしたのは作れない。まあ、それでも現時点で予算作成していない会社や予算を重視してない会社などは、まずはざっくりで良いと思う(笑)
社長としては来期はこれくらい売上が欲しいとか、営業部では人手が足りないので何人採用したいとか、経理は新しいシステム入れたいとか、飲食店だったら新規に何店舗出店して何店舗閉めるのかとか。
それぞれの部署の思惑をまずは開示し全員で話し合いをする。『社長が言うことが絶対』って会社もあるだろうけど、可能なら頑張って自分たちの考えを述べた方が良い。
他人(社長)が勝手に作った数字より、少しでも自分たちの意思が入った数字では、完全にやる気が違ってくると思うしね!
最終的には全て社長の考え通りになったとしても、ちゃんと自部署の考えを全員と共有することで来期以降の活動もしやすくなってくるはず。
そして、最後にこの話し合いの結果を数字として表現する。ここは私は経理が主役で進めると思っているけど、会社によっては経営企画がやったりするのかな。
数字にまとめてみると『思ってた数字と違う』ってことが起こる。売上が思ってた以上に少ないとか、人件費が膨らみすぎてるとか、そもそも赤字になっちゃってるとか。
そうなると、『ふりだしに戻る』ってやつなので、何かしらの追加施策を考えて売上を増やすか、新人の採用人数を見直すか、社長の交際費を削るか、などなどを経理もしくは経営企画が各部署と話して調整していく。
あとはどこまでの精度の予算が欲しいかってだけなのでどこまでやるのかは会社それぞれって感じかな。
経理に余力があるなら、ここで完成した予算をベースに貸借対照表や資金繰り表などを作成しておくと来期が終わった時の姿が見える化できるので色々と便利だと思う。