「観心本尊抄」第7章 2024年度「青年部教学試験1級」研鑽のポイントメモ

問. 自他の六根は見ることが出来る。しかし、十界については凡夫の自他の生命には見たことがない。(→六根以外の四聖(声聞・縁覚・菩薩・仏)は凡夫の生命に見たことがない)

答. 法師品などの経文からどれほど「難信難解」かを訴え、かえって分からないのは当然である。と言っている。

答2. 宝塔品「六難九易」の例をあげ、仏の滅後に法華経を受持することの困難さを説き示している。
▼「六難九易」とは  p67 語句の意味

答3. 天台大師 二門(迹門·本門)と爾前経が大違いであり、難信難解である。

答4. 章安大師 仏これをもって大事とす。何ぞ解し易きことを得べけんや
→仏は、十界互具、百界千如を大事とした。どうして理解しやすいわけがあるだろうか(理解しやすくない)

この法華経は仏が覚りの真実をそのまま説いた随自意の教えである(伝教大師)
→随自意
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★語句の意味
·五千席を去り…方便品第二で、仏が一大事因縁を説く前、5000人の増上慢(知ったかぶり)の四衆(比丘·比丘尼·優婆塞·優婆夷)がその会座を退いたこと。

·人天移さる…見宝塔品で宝塔が涌現し、さらに十方の諸仏を来集させるとき、3度、国土を変えて浄化し(三変土田)、その時に3回にわたって、人界·天界の衆生を他の国土に移したこと。

▼「三変土田」とは
釈尊が三度にわたり国土を浄化したこと。
法華経見宝塔品第11で、釈尊は宝塔を開くに当たってまず、娑婆世界を清浄にしてから天界人界の衆生を他土に移して分身の諸仏を集めた。しかし、まだ入り切らなかったため、その後、二度にわたり八方それぞれの国土を清浄にし、天·人を他土に移して分身の諸仏を集め、一つの仏国土に統一した。(2024.7.20加筆)


「いわんや正像をや。いかにいわんや末法のはじめをや。汝これを信ぜば、正法にあらじ。」
→通解参照。