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「カラスが、やたらと歩いていた日に、季節が変わった空を見た」。2020.9.3.

 今日の天気や、電車の情報の確認もあって、ニュースを見ていたら、総裁選の話題ばかりになっている。もう先の話ばかりで、あふれている。これまでの検討をしないと、未来も同じようなことになるのに、と思って、憂うつになる。

突然の雨

 午後12時頃に家を出たら、午前中から変な天候で、晴れていると思ったら、急に思った以上の激しい雨が降ってくることの繰り返しになっている。今年の梅雨明けに似たような天候が続いて、それでコインランドリーを使ったことを思い出す(リンクあり)。

 電車に乗っていると、冷房が効いていて、人が乗ってきていて、(しつこいようだけど)もう「ソーシャルディスタンス」は交通機関内にはなくなっていて、いつも、わりきれなさは感じている。JRの改札を入ったところにある小さい机に置いてあるアルコールを使うようにしているが、他に誰も使っているのを、まだ見たことはない。マスクは、みんながしている。

 横浜を通る路線に乗り、空席があるくらいの混み具合だけど、途中で、わずかに港が見えるような場所もあるから、どうしてもダイヤモンドプリンセス号のことを思い出し(リンクあり)でも、その頃は、ものすごく遠くに感じるし、私自身も、緊張していることに慣れたのか、もうあきたのか、今日は、座って本を読んだら、その本の内容が面白かったせいもあって、かなり集中して読み進めていた。

 これまでは、周囲の人の動きが、それでも気になっていたのに、もう向かいの席がすっかりあいて、そこに移ったほうが、「距離」がとれるのを分かっていても、移る気力がない。

 突然、音がして、水滴が、読んでいる本の上に落ちてきた。
 周りを見る。窓は開いていない。
 エアコンの水でもない。
 雨だった。急に激しい雨が降ってきて、走っている電車だから、自分が座っている場所から、少し遠いところに開いている窓があって、そこから雨が吹き込んできた。

 その席に座っていた人が、窓を閉める。

 

 これから、台風の季節になったら、もう窓は開けないままになるのだろうか。それにもっと寒くなったら、窓を開けないから、感染リスクは上がることになるのだろうか。

 次の駅に着く頃には、もう晴れ間が見えていた。

歩くカラス

 電車のドアの上の小さい画面では、今日もニュースが流れている。


 菅氏 出馬表明

 コロナ回復者 抗体検査開始

 ライン 自宅療養者のために

 学校 暑さのため制服認める 生徒の要請で

 猪が5時間逃げる  猟友会が駆除

 次の首相が、すでに決まっているということも、そんなに興味がない私にも伝わってきて、それは、これまでと同じように不安が減らない日々が続く(リンクあり)ことが、決定されたような気もして、やっぱり気持ちは重くなる。そんなに関心がなくても、ニュースをあまり見なくても、またこれまでと同じような顔を見る毎日になるかと思うと、気持ちは暗くなる。


 電車を降りたら、やたらとカラスが歩いている。
 駅のホームにも、線路の上にも、いる。道路を歩いていると、脇道からカラスが歩いて出てきて、そのまま歩いて横切って行った。そういう姿は、初めて見た、と思う。

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季節が変わった空

 午後5時半過ぎ。
 空は高くて、すっかり季節が変わった雲になっていた。
 こんなに急に変化するとは、思わなかった。

 電車に乗った。
 窓がほぼ全部閉まっている。自分が座る席の窓に手をかけた。
 重い。
 固定されているように感じて、もっと手に力を入れる。
 動かない。
 少し時間がたったから、周囲の目が恥ずかしいけど、たぶん誰も見ていない。
 さらに力を入れる。
 やっと窓が開いた。
 自分もそんなに力があるわけではないけれど、こんなに開かないから、最近、窓が閉まり気味なのかと思った。

 座って、やっぱり気が緩んでいるせいか、両隣に人が座って、「距離」もないのに、ふっと眠ってしまった。

 夜になって、やっと天候は安定してきた。



(有料マガジンも始めました↓①は無料です。読んでいただいて、興味を持ってもらえたら、②も読んでいただけたら、ありがたく思います)。

「コロナ禍日記 ー 身のまわりの気持ち」① 2020年3月 (無料です)

「コロナ禍日記 ー 身のまわりの気持ち」② 2020年4月 (有料マガジンです)

いろいろなことを、考えてみました。 (無料マガジンです)




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おちまこと
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