読書感想 『ギフテッド』 鈴木涼美 「静かに繰り返すリズムで描く独特の世界」
とても失礼な読み方なのかもしれないが、興味を持って読んで、面白いと思っていた小説が第167回の芥川賞候補で、気がついたら4作を読み終わり、あと1作品だけになっていたので、やっぱり『ギフテッド』も読もうと思った。
さらに勝手な理由なのだけど、この小説を読むのをためらっていたのは、この著者の「ニッポンのおじさん」と「AV女優の社会学」を読んでいて、この2冊だけで判断などをするのは、やっぱり失礼だと思いながらも、対象と距離をとって書く人、といった勝手なイメージができていたせい