読書感想 『いつまでも若いと思うなよ』 橋本治 「老いることの分からなさ」
中年になって、これができなくなった、こんなふうに衰えてきた、という話を、相手が笑うことを前提に、自虐的に語られてきた場面は、これまでにも数多く見てきた。
「老い」の種類 それは、自分が歳を重ねてくると、屈折した自慢でもある場合も多いし、これから本当に老いていくことへの明確な予兆でもあるから、その怖さに対して、どこか目を背ける効果があるのではないか、とも分かってきた。
その一方で、いくつになっても元気です、というような「スーパー高齢者」の人たちは、確かにいて、ただ、それ