読書感想 『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』 「考え続けるための入り口」
すごく知識があるはずの人が、びっくりするほど「差別的」なことを語ったりすることがある。それは歴史的な大虐殺に関わった人たちも、豊かな教養があったと言われているのだから、今さら、驚いたりすることでもないのかもしれない。
ただ、ふと、そうした人たちの知識や教養の中に「哲学」はあったのだろうか、と思うことがある。ナチスに協力的であったと言われる「哲学者」もいるのだから、そんなに単純なものではないとは思うけれど、「生きるとは何か?」「正義とはどういうことか?」「死はどんな意味が