読書感想 『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』 上間陽子 「魂のこもった調査の記録」。
こうした書籍を読むと、時間をかけての丁寧な取材(調査)は、アカデミックな研究者の仕事になっていくのだろうか、と思う。
それは、ジャーナリズムでのノンフィクションが、どれだけ困難な状況にあるのか、といったことをいろいろな場所で知るたびに、微妙な気持ちにもなるけれど、それでも、これだけのすごい聞き手がいることは、読んでいてわかったし、それは読者にとっては嬉しいことでもあった。
1972年、沖縄県生まれ。琉球大学教育学部研究科教授。専攻は教育学、生活指導の観点から主に非行