読書感想 『破局』 遠野遥 「語られていないこと」
よく考えたら、文藝春秋という出版社の「賞」に過ぎないのに、今も文学界の中で最も注目もされ、その「賞」をとったかとらないかで、昔で言えば歌手にとっての「紅白」に出ているか出ていないかに近いほどの違いが今だにあり、一般的なニュースにもなるから、不思議な気持ちになる。
そして、今年は、コロナ禍という特殊な状況の中での芥川賞・直木賞の発表があり、授賞式があり、芥川賞は2人が受賞し、高山羽根子(リンクあり)と、遠野遥だった。
遠野は、初めての平成生まれの受賞者であり、記者会見