読書感想 『たとえ世界が終わっても その先の日本を生きる君たちへ』 「普遍の人」 橋本治
個人的な話で申し訳ないのですが、若い時から本をほとんど読んでいなくて、中年になってから読書の習慣がついたような、ちょっと恥ずかしい人間ですが、振り返ると、とても少なくても、何人かの作家の本は読み続けていて、そのうちの一人が橋本治だということに、改めて気がついたのが、この本を最初に読んだ2017年の頃でした。
若い時には熱心に読んでいて、いつまでも読めると思っていたのに、自分が歳をとったり、あまり豊富とはいえなくても経験を積んだりすると、その熱心に読んでいた作家に対して、