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読書感想(おちまこと)

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2020年3月の記事一覧

読書感想 『公の時代』  「ヤバ」くて、「エクストリーム」な対談

 「公の時代」。タイトルが硬い。内容の説明にもなっている長いサブタイトルも、難しく感じる。だけど、ちょっと読み始めると、ダウンタウンの漫才が、“チンピラの立ち話”と言われたという伝説があるが、そのニュアンスと近い会話に思えてくる。  卯城竜太(うしろ・りゅうた)と松田修(まつだ・おさむ)。  2人のアーティストが、かなり率直に話し合っていて、ただ、そのフランクさと裏腹に、今の時代の表現の自由に関しても、実は本質的に話をしているから、様々なことへの洞察力の鋭さも感じる。それは