【Interview #08】僕のライフワークは、医療介護業界への探求。介護士が語る、人生を懸けたテーマ
有料老人ホームの介護士、紹介センターでの業務を経て3Sunnyにジョインをした山本さん。医療介護業界に興味を持ち始めたきっかけやキャリア、生涯を掛けて取り組みたいテーマについてお話を伺いました。
紹介センター業務で初めて知った、病院の業務負荷
━━━━━山本さんさんの今までの経歴をざっくばらんに聞かせてください。
大学時代は医療介護領域について意識したことはなく、就活時代も思い出せばさまざまな業界を受けていました。
就活の中で大手の介護施設を見学した際に、「歳を重ねていくって、一体どういうことだろう」「高齢者の方々はどのような生活をしているのだろうか」と、そこで初めて介護業界に興味を持ったんです。
いつかは僕自身も歳を重ねて高齢者になる可能性がありますので、仕事を通じて数十年後の未来の自分を知ることができるのでは、という気持ちでしたね。
興味心そのままに選考を進み、有料老人ホームに介護士として入社することになったんです。
入社後に配属された施設では、たくさんの嬉しかったこと・楽しかったことがありました。
利用者さんやそのご家族から感謝の言葉をいただくことはもちろん、些細なやり取りから大掛かりな行事まで様々な思い出が詰まっています。
嬉しいことが多い反面、いつまでも慣れないこともあります。
利用者さんが明日には亡くなってしまうかもしれないという感覚は常に胸に抱えていましたね。
3年半ほど介護士とて勤務した後、他社の介護施設も知りたい・他社も交えてフェアに転居提案したいという気持ちから、グループ内の紹介センターに出向希望を出したところ、出向が決定することになりました。
━━━━━紹介センターではどのような仕事をしていましたか?
病院を退院する患者さんの中には介護施設に入居する方がいらっしゃいます。
メディカルソーシャルワーカー(以下、MSW)さんが施設の選定に悩んだ際に「どの施設が最適か」というご相談が紹介センターに入り、僕が患者さんに合った施設をご提案する、ということをしていました。
当時一番感動したことは、余命1年と言われている患者さんに最適な施設をご提案できたことです。施設に入られた後に「医療ケアもしっかりしていて、静かで落ち着いた場所をありがとう」と手紙をいただいた時は涙が出ましたね。
介護士をしていた時は正直病院のことはよくわかっていなかったのですが、出向して病院に出入りすることになり「MSWさんってこんなに忙しいんだ」と、仕事内容や業務量についても知ることができました。
冗談ではありますが、よくMSWさんから「忙し過ぎて手が回らないから、山本さんに電子カルテ入力をお願いできないかしら」と言われていました。
現場の繁忙さがわかるからこそ、プロダクトの必要性の高さを感じた
━━━━━3Sunnyに入社したきっかけを教えてください。
出向先では3年半ほど勤務している中で、大企業という特性からか「自分が成長している感じがしない」と安泰な環境に危機感を感じ始めました。
どうしてもルーチンをこなす仕事の仕方になってしまい、追い込まれるような環境ではないため、「このままでいいのだろうか」という不安感が強かったですね。
ちょうどその時に後輩だった野崎さんが3Sunnyに入社したと聞きまして。プロダクトを開発・提供する企業はどのような感じなのか興味が湧いていました。
3Sunnyに一番惹かれたポイントは、入退院調整クラウド『CAREBOOK』は必要なプロダクトであり、「これなら自分の魂を燃やして広げることができる」と確信した点ですね。
実際に入退院調整の煩雑さに悩んでいるMSWさんを側で見てきたからこそ、絶対に便利ですし使われるプロダクトであると思ったんです。
そのまま2019年に3Sunnyに入社しました。
━━━━━入社当時はどのような業務をしていたのですか?
当時の『CAREBOOK』は地図検索機能はあったものの、まだまだプロダクトの開発途中。
急性期病院向け導入支援を行うフィールドセールス(以下、FS)や慢性期病院向け導入支援を行うカスタマーサクセス(以下、CS)を兼務しながら、別事業である紹介センター業務もしていました。
紹介センター業務は入社後1年ほど並行して行った後、いよいよ『CAREBOOK』に舵を切りましょう!ということが決まり、FS選任となりました。
プロダクトのセールスに注力できるのが嬉しい反面、売上も立っていた紹介センター業務を止めるのは少し寂しかったですね(笑)。
当時はコロナ禍且つ行動制限が厳しかった時期でしたので、医療介護業界すべてが大打撃を受けていました。
「病院訪問ができない」「どうしよう」と焦る日もありましたが、Web会議を駆使しながら何とか乗り越えていきました。
徐々にオンライン商談が一般的になり、超多忙を極めるコロナ禍だからこそ『CAREBOOK』を導入したいというお声をいただきました。
今や導入数800病院を超えており、振り返ると驚きばかりです。
急激な成長に寄与したのは営業フローの再構築やメンバーの増加、地域全体を巻き込んだセミナーの開催などさまざまな要因が掛け算されてできたことだと思いますね。
僕自分自身や子供に関わる壮大なテーマ。これからもライフワークとして取り組みたい
━━━━━3Sunnyの雰囲気やメンバーの魅力を教えてください。
どのような意見も受け入れる柔軟な雰囲気を持つ方が多いと思います。
否定をするのではなく、仮に批判的な意見であってもお互いの意見を尊重しながらディスカッションする方であればどなたでもマッチする環境だと思います。
特にメンバーへのリスペクトは僕が入社した2019年から変わることなくカルチャーとして根付いており、3Sunnyの一番の魅力なのではと感じています。
僕は介護士ではありますが、3Sunnyには医療介護業界の知識がない方も多く入社されています。僕自身も業界の特性や知識をお伝えするのが大好きですので、ぜひ何でも聞いてほしいですね。
━━━━━山本さんの今掲げている目標を教えてください。
現在は、急性期病院と介護施設の導入支援の2軸で仕事をしています。まだまだ介護施設の導入支援は成長途中の段階ですが、急性期病院と同じように拡大できたらと考えています。
このような、会社として掲げる目標以外にも、実は趣味のような「お楽しみ目標」があります。
現時点のプロダクト領域ではないものの、学会やクリニックなどをキャッチアップし、コミュニケーションを取るようにしているんです。
「仕事」だけの関わりでコミュニケーションを限定していると、学びや新しい発見がなくなるので意識的にさまざまな方々と関わるようにしています。
特に、医療介護従事者との会話は本当に楽しくて、元々介護士ですので現場の方々と話すことが趣味の1つになっているのかもしれません(笑)。
なぜこのような「お楽しみ目標」を作ったのかと言いますと、僕にとって仕事と趣味や関心のエリアが地続きになっており、全部ひっくるめて「ライフワーク」になっているからなんです。
特に僕の子供が生まれてからはその考えが顕著になり、日常の中でも「この子が育つ社会がもっと良くなるためにはどうしたらいいんだろう」と思うようになりました。
医療と介護への探求は、僕自身や子供の実生活に関わる壮大なテーマ。だからこそ、これからもライフワークとして生涯を懸けて取り組んでいきたいですね。
(終)
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