重庵の転々 馬上少年過ぐより
馬上少年過ぐの短編が続きます。
重庵という、土佐から伊予へ行った医者のおはなし。
ただの医者ではなく、武芸もでき、政治も語れる。ただ、医者の間はよかったのだけれど、政治に関わりだしたところ、殿には信頼されたものの、周囲からは批判をかうようになってしまい、結局仙台にいくことで許されることになった人の話し。
ここで思ったことは、
家康や秀吉との差は、世間の人の心まで考える力だと感じました。家康や秀吉っては、こういう動きをしたら、きっと世間はこう感じるだろうから控えよう、とか、ここは強くでよう、みたいなのをやっていたんだよね。あと、諜者を放ちまくっていた!
一介の普通め?の人の発想の限界というか。そういうのを感じました。もちろん、すごい人だけど!
そう考えると、秀吉ってすごいなと思います。
家康は、すでに「徳川家」という単位に属していたのに対して、秀吉は本当に一人のところからだったんだよな〜と。
豊かな発想力と演技力、どうすれば身につくんだろう。本を読むことで、私にも少しはついてくといいな✨