東葛スポーツ『相続税¥102006200』
東葛スポーツ『相続税¥102006200』を観てきました。
私は初めての東葛スポーツ観劇でしたが(劇中、「『岸田獲ると客層が変わるよ』って先輩から聞いてたんですけど…」などと客層の変化をいじっていたけれど、まさにその新しく追加された客の一人)、
出演者が全員サングラスをしてマイク片手にメインはヒップホップ、そして合間にどこまでがリアルでどこまでか創作かあいまいな語り掛けがあるというスタイルがいつもの形のようで、今回もそのスタイルでした。
ヒップホップ(ラップ)の歌詞の内容は社会批判や風刺あり、(主に演劇界や自団体への)自虐ありといった感じで、サングラススタイルと相まってかっこよくて気持ちよかったです。でもかっこつけすぎてない感じ。こちらの気分もずっとノっていけて、ずっと飽きませんでした。
岸田國士戯曲賞授賞式の様子もスタイルを堅持していてレポートを読むと楽しい。
ラップの歌詞は、耳だけで聞き取るのは難しくて、前方スクリーンに映された字幕を終始目で追っていく感じになってしまいました。文字が大きくて助かったけど、舞台とスクリーンを視線の中に一方向で収められる正面の席に座れば良かったかも…。
学生運動の頃のデモって、もちろんきちんと主張したいことがあって参加していた人もいたけれど、デモ自体がスポーツ、エンタメ的な感じで楽しくて(?)参加していた人もいた、というような話を聞いたことがあります。なんとなくその楽しさが分かったような気がしました(自分が声を上げたわけではないけれど)。
面白かった~次回公演もまた行きたいです。