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Photo by
dekachiwa
子どもから学ぶ教育技術
数年前、遠足に行った時のこと。
「はーい!じゃあここに荷物置いてー!
地面にそのまま置くと荷物汚れちゃうかもしれないから、班で1人レジャーシート敷なー!!」
割とどこにでもある声かけをしました。
(こういうとき、私は敢えて誰が敷くのかは指定しません。自分たちで決められるようになって欲しいからです。)
さあ、それぞれ班で話し合い、誰が敷くのかを決めました。
「圭介くん! 真司くんが敷くって決めたから、しまっていいんだよー!!」
どうやら、圭介くんは班の話し合いに参加していなかったようで、間違ってシートを出してしまっていたようです。
この圭介くん。
少し支援の必要な子で、突発的な行動を取ってしまうこともありました。
かんしゃくを起こしてしまうかな??と見守っていたのですが、このときは大丈夫でした。
さあ、写真を撮って場所移動!
「さっきと同じように、班で1人シート敷いてー!!」
再び声をかけました。
すると、違う女の子が敷くとなったのに、またシートを取り出す圭介くん。
また、
「違うよ!」と指摘されるのだろうなー
「なんでよ!!僕のでいいでしょ!!」って怒るかな……
と見ていると、
女の子が言ったのです。
「じゃあ、今回は圭介くんのシートを敷こうか♪」
と。
決めたことを押し通すのではなく、柔軟に決断を変えられる子どもに驚きました。
この女の子。
圭介くんとかかわるのがとっても上手だったのです。
どのようにかかわっているのかを見ていると、
・優しく声かけはする
・ただし、行動の強制はしない
・本当にやめて欲しいときは、強めに伝える
という3つが特徴として見られました。
どうしても行動を強制してしまいがちな教師。
相手を信じて、そして程よい距離感でかかわる大切さを、1人の子どもから学んだのでした。
やはり、子どもってすごい!!
みなさんのクラスにも、かかわり方のプロがいるかもしれません!
是非、目を凝らして見付けてみてください!!
今回も読んでいただき、ありがとうございました!