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〇〇と僕『ち』~チャーハンと僕~

チャーハンが好きだ。

「そんなに好きなら、今後は白米なし。米は全部チャーハン!」
そ、それは嫌だ。
しかし、僕はチャーハンが好きだ。

海鮮、五目、焼豚、あんかけ、どれも好きだ。
卵とネギだけでも好きだ。
兎にも角にも、僕はチャーハンが好きだ。


お店で食べるチャーハンも好きだが、もちろん自分でも作る。
ラーメン屋でのアルバイトで基礎技術を叩き込まれたおかげで、鍋振りもお手の物だ。
具は、その時冷蔵庫にある物を使う。
チャーハンを作るためにいちいち材料を買いに行くなんて野暮なことはしない。

「あたい料理が得意なの。うふ。」なんて言いながら、何を作るにも毎回材料を買い揃えるところから始めるヤツがいるが、それは料理上手とは言わんのだ、バカタレ。

ちょいと話が逸れた。
チャーハンね、チャーハン。
玉ねぎ、ピーマンなんかがあれば最高。
でも、僕の家の冷蔵庫に入っているのは、いつも決まってビールともやし。
やむを得ん。
フライパンに油びちゃー。
もやしを適当に炒める。
あ、そうだ。
冷凍庫に残っていたベジタブルミックスも投入。
少し炒めたところで、卵を投入。
このタイミングについては賛否両論あるが、僕は具と米との間。
1番最初でも米の後でもない。
もちろん空と君との間でもない。
このタイミングが1番良い具合に火が通る、気がする。
そしてさらにこだわりが1つ。
卵は溶かないで入れる。
何故かって?
白身は溶くと風味が消えるからだ。
炒めていた野菜の真ん中にスペースを設け、そこに卵をパカリ。
白身が固まり始めたところで崩し、具と混ぜる。
8割固まったところで米を投入。
ほぐしながら1粒1粒に愛情と火を通す。
粉末の鶏ガラ、塩コショウで味付け。

「あたい料理が得意なの。うふ。」なんて言いながら、毎回調味料を計るヤツがいるが、それは料理上手とは言わんのだ、バカタレ。

またまた話が逸れた。
さて、完成が近付いてきた。
最後の仕上げ、醤油だ。
鍋肌にサッとかけ、蒸発した醤油を米に纏わせる。
スピードが命。
フライパンを握り左手に全神経を集中させる。
うりゃー!
そして完成、貧乏チャーハン。

米の炊き具合によっちゃパラパラにならないこともある。
もやしなんか入れた日にゃ、その水分で十中八九ベチャベチャになる。
しかし、僕は気にしない。
ベチャベチャのチャーハンも好きだ。
そもそも「チャーハンはパラパラであればパラパラであるほど良い。」って風潮には異論を呈したい。
パラパラだけを追求した結果、鳥の餌みたいになったチャーハンを何度も見てきた。
結局美味けりゃどっちゃでも良い。


最近は、お店でチャーハンを食べる機会が減った。
久しぶりにお店のチャーハンも食べたいもんだよ。

凄まじい火力、年季の入った中華鍋、そこに油ドバドバ。
たまらんね。

しかし、いま、僕は痩せなければならない。
生きるために痩せなければならない。
油ドバドバなんてもってのほか。
なぜそんなことになってしまったのかは、次回、〇〇と僕『つ』でお話しようと思う。


『SUPER BUTTER DOG / FUNKY ウーロン茶』を聞きながら
FJALLRAVEN by 3NITY TOKYO 池守


『〇〇と僕』←過去の記事はこちらからお読みいただけます!是非!

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