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歯学生のキャリア選択 -医療をどう捉えますか-

10月から臨床実習が始まりました。これは、病院で現場を見ながら学ぶ実習。インターンのようなものをイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

幅広い活動を褒めていただくことが多いのですが、見えていないところでは病院に缶詰状態だったりします(笑)

と言いつつも、好奇心旺盛に色々なところに顔を出しているとご縁をいただくことも多いわけで。ここ数日間は少しお休みをいただき、普段とは違うチャレンジができる場所に身を置いてきました。

この2つのお誘いをいただいたとき、実習をお休みする不安や後ろめたさもありました。それでもチャレンジしたのは、これらが今後の進路に大きな影響を与えるだろうという直感が働いたから。

そこで得た1つの大きな気づきを共有します。

それは、

医療を福祉と捉えるか、産業と捉えるか。

私達が日常で出会う“歯医者さん”は福祉と捉えた医療を提供している。それに憧れて歯学部に入学する人が大半で、当たり前のように「医療=福祉」が成り立っています。

でも現実は、医療=福祉×産業。大学や病院では学べない「産業としての医療」をもっと知りたかった。だからずっと外の世界を見たくて仕方なかったのです。

私は「産業としての医療」にアプローチできる進路を選びます。

誤解を持たないで欲しいのは、これらは二項対立ではないこと。たとえ「産業としての医療」を選んでも、現在学んでいることや、これから病院で学ぶことは、自分の血となり肉となる。

それでも、

医療を福祉と捉えるか、産業と捉えるか。

これについては一度、自分の心に耳を傾けて欲しいです。

この問いに対する答えが、最終的に目指す自分の方向性だと思うからです。

社会で見たら歯科の業界が狭いのは確かなことでも、一個人の想像を超えて広い業界。方向性が定まらないまま6年間もある大学生活を終えるのは勿体ない。

大きな気づきを経て、また1つ前に進めた気がする。


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