心のフィルターを大掃除シリーズ⑤ 感情に振り回されないコツ、それは心を自由にしてあげること
日々の生活の中で、ふと「どうしてこんなに不安なんだろう」「なぜいつも同じことで悩んでしまうんだろう」と感じたことはありませんか?
その答えを探るためには、私たちが無意識に抱えている"思い込み"を知ることがカギとなります。
これまでの「心のフィルターを大掃除シリーズ」では、この「思い込み」がどのように形成され、日常生活にどのような影響を与えるのかについて解説してきました。特に、「スキーマ」と呼ばれる、過去の経験や環境から作られた無意識のルールが、私たちの思考や行動の根底に影響を与えていることを取り上げました。
このスキーマは、単に思考に影響を与えるだけでなく、感情とも密接に関係しています。たとえば、「私には価値がない」というスキーマがあると、何か失敗をしてしまった時に、不安や恐れといった感情が強く引き起こされます。
そして、その感情がさらに「私はダメだ」「どうせ何をやっても上手くいくわけがない」という思考を強化し、行動を抑制してしまいます。こうして、感情と思考が互いに影響し合い、負のループが形成されていくのです。
今回の記事では、この「思い込み」と感情のつながりを紐解き、負のループを断ち切るための具体的な方法をご紹介します。自分自身の感情を理解し、思い込みを手放すことで、より自由で豊かな選択ができる未来を一緒に目指しましょう。
今まで気づかなかった新しい一歩を踏み出すヒントが、きっと見つかるはずです。
感情と思い込みの関係性
私たちが日常で感じる感情は、頭の中にある"思い込み"によって大きく影響を受けています。
「どうせ何をやっても上手くいかない」という思い込みがあると、挑戦や困難に直面したとき、不安や恐れが強く湧き上がることがあります。そして、その感情が「やっぱり上手くいかない」という考えを強化し、行動する前に諦めてしまう原因になってしまいます。
皆さんは、何かミスをしてしまった後に「また同じミスを繰り返すかもしれない…」と不安になり、次の行動が怖くなってしまったことはありませんか?
このとき、「自分はいつも周りに迷惑をかける」「どうせ何をやっても上手くいかない」という思い込みが働き、不安や自己否定感がさらに強まることがあります。
その結果、新しい行動を起こすことに躊躇したり、過剰に自分を責めてしまうこともあるでしょう。
感情は単なる反応ではなく、思い込みを映し出す鏡のようなものです。
ポジティブな思い込みを持っている場合、感情も明るく前向きなものになりますが、ネガティブな思い込みがあると、その感情が自分自身を縛り付け、行動を制限してしまうのです。
このように、感情と思い込みはお互いに影響し合い、私たちの思考や行動のパターンを作ります。感情の動きに気づくことは、自分の思い込みを理解し、負のループを断ち切るための最初のステップとなるのです。
感情が思い込みを強化するメカニズム
感情と思考の相互作用について考えてみましょう。
先ほどの例で挙げた「何か失敗をしてしまった場合」を思い出してください。失敗した直後に、「また同じ失敗を繰り返してしまうかもしれない」「自分は役に立たない存在だ」と感じ、不安や自己否定感が押し寄せることがあります。その不安が強まると、「やっぱり自分はダメだ」という考えが固まり、次の行動を起こすのが怖くなってしまいます。
これは「感情の記憶」が深く関係しています。脳は、感情を伴う経験を特に強く記憶します。
たとえば、過去に誰かから厳しく叱られた経験があると、「失敗=怒られる」という思い込みが無意識に形成されることがあります。そして、同じような状況に直面すると、その記憶が引き出され、不安や恐れが一気に強まってしまうのです。
こうして感情と思い込みが互いに影響を与え合い、負のループが形成されます。このループに気づかないままでいると、私たちの行動はますます制限されてしまう可能性があります。
負のループを断ち切るための工夫
では、この負のループをどう断ち切れば良いのでしょうか?
感情が湧き上がったとき、それに伴う思考を意識的に捉え、「本当にそうなの?」と問いかけてみることが重要です。たとえば、「失敗した→怒られる→怖い→やっぱり自分はダメだ」と続く思考に気づいたら、「本当に自分はダメなの?」「次に同じことが起きないようにどう工夫できる?」と意識を切り替えてみましょう。
さらに、「次に失敗を減らすために、どんな方法を試せるだろう?」と考えることで、状況を冷静に見つめ直すきっかけが生まれます。
負のループに気づいた瞬間、「この思考は自分を縛っているだけ」と冷静に振り返ることが大切です。そして、少しずつ工夫を重ねることで、自分に合った方法が見つかるはずです。
深呼吸をする:緊張を緩め、一歩下がって状況を俯瞰する。
視点を変える:その状況において、できたことや学べることを意識する。
試して修正する:小さな改善を繰り返しながら、自分に合った対処法を見つける。
負のループを断ち切るには、一気に解決しようとするのではなく、小さな工夫を積み重ねることが効果的です。それが、感情と思い込みの負の連鎖から抜け出すための出発点となるのです。
感情をコントロールする方法
負の感情と思い込みの連鎖を抜け出すためには、感情をコントロールする方法を取り入れることが有効です。ここでは、実践しやすい3つの方法をご紹介します。
1、マインドフルネスを取り入れる
負の感情と思い込みの連鎖が起きると、今現実に起きていることと、未来に起きるかもしれないことが混同されてしまいます。そこから抜け出すためには、マインドフルネスを取り入れることが効果的です。
マインドフルネスとは、今この瞬間の自分の感情や思考に注意を向け、受け入れることを指します。不安や怒りといった感情が湧き上がったときに、その感情を否定せず、「今、自分はこう感じているんだ」と認識し、まるで外からその感情を眺めるように意識してみましょう。それをするだけで、感情が和らぎ、冷静さを取り戻せることがあります。
やってみること
毎日5分間だけでいいので、深呼吸をしながら「自分の今の感情は何か?」を観察してみましょう。
湧き上がってくる感情を言葉にしてみることで、冷静にその感情と向き合えるようになります。
「今、私は不安を感じている」「これは悲しみだな」と自分の気持ちを言葉にして整理してみることが大切です。それにより、感情との距離を取り、落ち着きを取り戻すことができます。
2、リフレーミングを活用する
リフレーミングとは、物事の捉え方を変えることです。ネガティブな思い込みに対して、「他の見方はないだろうか?」と問いかけてみます。
やってみること
「どうせ失敗する」と思ったときに、「本当に失敗するの?」と否定してみましょう。または、「この失敗から何を学べるだろう?」「次に活かせることは何だろう?」と視点を未来に向けてみるのも効果的です。
一つの状況に対して、ポジティブな解釈を3つ書き出してみると、見え方が変わることがあります。
こんなふうにポジティブに解釈してみましょう。
「準備不足に気づけた」
今回の失敗で、準備や練習の重要性を再認識できた。次回は時間を確保してリハーサルを重ね、万全の準備で臨むきっかけになる。
「自分の苦手な部分が見えた」
苦手な部分(たとえば話し方、資料の作り方、緊張への対処)が明確になった。次はその弱点を克服する方法を試して成長につなげるチャンスになる。
「まわりの人のサポートのありがたさに気づけた」
失敗を経験することで、周りの人に意見をもらったり助けを求める重要性に気づけた。次はチームや信頼できる人にフィードバックをもらいながら改善できる。
3、感情を色で置き換えるメソッド
感情を色でイメージすることで、負の感情をリセットする方法です。不安や怒りなど、ネガティブな感情が湧き上がったとき、その感情を「色」に変えてみることで、気持ちを客観的に捉えられるようになります。
やってみること
不安を感じたら「灰色」、怒りを感じたら「赤」としてイメージします。
次に、深呼吸をしながら、その色が徐々に「白」や「透明」、または自分が心地よく感じるポジティブな色に変わっていく様子を想像しましょう。たとえば、ピンクを「安心する色」と決めた場合、灰色がゆっくりとピンクに変わっていく様子をイメージします。
この方法は、感情を色に置き換えることで視覚化し、客観的に捉える手助けとなります。さらに、色にはそれぞれ意味(色彩言語)があり、特定の色が感情に働きかける効果もあります。たとえば、青は冷静さ、緑は癒し、黄色は明るさを象徴することが多いと言われています。
「感情を色で置き換えるメソッド」は、感受性を高めながら感情をコントロールする効果的な方法です。このメソッドについては、別のシリーズ(色彩シリーズ) で詳しくご紹介する予定ですので、ぜひお楽しみに!
感情に振り回されない自分になるために
感情に振り回されないためには、自分の思い込みがどんな感情を引き起こしているのかに気づくことが大切です。
少しだけ、自分に問いかけてみませんか?
最近感じた不安や悲しみ、その背後にはどんな思い込みがありましたか?
「どうせ無理だ」「自分には価値がない」といった考えが浮かんだとき、それは本当に真実でしょうか?
思い込みが作り出す瞬間的な感情は、時にあなたを縛りつけ、未来の可能性を閉ざしてしまうことがあります。でも、その感情に「ちょっと待って!」と立ち止まり、自分と向き合ってみることで、見えてくるものがあるはずです。
不安や恐れを感じたとき、その感情の裏側に潜む思い込みを探ってみてください。「なぜそう感じたのだろう?」「本当にそうなのだろうか?」と問いかけることで、少しずつ冷静さを取り戻し、感情をコントロールする力がついていきます。
感情をコントロールできるようになると、不安や自己否定感に振り回されることなく、前向きな一歩を踏み出すことができます。そして、その一歩が、思い込みを変え、感情を変え、あなたの未来を変えていくのです。
「このままでは変わらない」「今の自分を変えたい」と感じたなら、まずは小さなことから始めてみましょう。
感情に気づき、受け入れ、そして手放す。その繰り返しが、あなた自身を解放し、もっと自由に、もっと軽やかに生きられる未来をつくり出します。
感情はあなた自身が変わるための大切なサインです。どうかそのサインを無視せず、向き合ってみてください。小さな気づきが、大きな変化への「出発点」になるはずです。
次回予告:潜在意識は変えられます
「心のフィルターを大掃除シリーズ」も、いよいよ次回が最後となります。これまで私たちは、潜在意識に刻み込まれた心の仕組みについて丁寧にお伝えしてきました。
心のフィルターがきれいになっていくことで、今まで無意識のうちに刷り込まれてきた潜在意識を、私たちは変えることができるのです。
私たち一人ひとりの変化は、決して小さなものではありません。あなたの潜在意識が変わることで、周りの人へと良い影響が広がり、やがて集合意識へと繋がっていきます。そして、意識が一つになったとき、世界は飛躍的に変わり、もっと良い未来が生まれるでしょう。
「自分一人が変わっても、何も変わらない」そんなふうに感じていませんか?
あなたの変化は、小さな波のように感じられるかもしれません。しかし、その波は周りへと伝わり、やがて多くの人の意識と共鳴して大きな波となり、世界を一変させる力になります。そう思うと、少しワクワクしませんか?
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