心のフィルターを大掃除シリーズ④スキーマが変われば人生が変わる!潜在意識に潜むスキーマの秘密
「心のフィルターを大掃除」
これまでのシリーズで、私たちの日常生活や感情に影響を与える「思い込み」や「自動思考」、そしてその背景にある「認知のゆがみ」を解説してきました。これらのすべてを支えている基盤が、今回のテーマである「スキーマ」です。
スキーマとは、過去の経験や環境から作られた人生観や価値観のことで、潜在意識に深く刻み込まれています。
普段は意識されることは少ないですが、私たちの考え方や行動を根底から形作る重要な要素です。
今回は、スキーマとはどのようなもので、このスキーマに気づくためにどうすればいいのか?スキーマの癒し方、修正する方法を具体的に解説します。
そして、スキーマを修正することで得られる未来の変化についても触れていきます。
スキーマって何?
スキーマとは、私たちの思考や行動の「無意識の地図」のようなものです。この地図は、幼少期からの経験や周囲の影響、社会的な価値観などをもとに作られます。
たとえば、親から「もっと努力しなさい」と言われ続けた子どもは、「努力しないと自分には価値がない」というスキーマを持つかもしれません。このスキーマは、自動思考や認知のゆがみとして表面化し、「どうせ自分には無理だ」といったネガティブな考えを引き起こす原因になります。
一方、ポジティブなスキーマも存在します。「失敗は成長の一部だ」というスキーマを持つ人は、困難な状況でも前向きに捉え、新たな可能性を切り拓く行動を取ることができます。
つまり、スキーマは私たちの選択や行動に大きな影響を与える「潜在意識のルール」なのです。
スキーマに気づくための方法
スキーマに気づくことは簡単ではありません。それは、潜在意識に深く刻まれているからです。
先ほども触れましたが、子どもの頃の記憶はいつまでも残り続けます。大人になった今、表面上に現れることは少ないですが、努力しなければいけないと思わせる局面に遭遇した時、自分の思考や行動のパターンとなって無意識に現れます。
スキーマに気づくためには、自分を観察し、その存在を少しずつ知っていくことが必要です。
以下のことを心がけてみると、自分のスキーマに気づくことができます。
1、思考や行動のパターンを観察する
日々の中で繰り返される自動思考や認知のゆがみに注目してください。たとえば、「どうせ失敗するに決まっている」という思考が浮かぶとき、その背後にあるスキーマを探ります。
やってみること
「どうせ失敗するに決まっている」と思ったときに、その考えをスマートフォンのメモやノートに記録する習慣をつけてみてください。書く時間がない場合は、心の中でその考えを一度言葉にしてみるだけでも効果的です。
また、1日の終わりに振り返り、自分がどのような思考を持っていたかを軽くチェックするだけでも、自分の思考パターンに気づくきっかけになります。
2、潜在意識と向き合う時間を作る
瞑想や深呼吸を取り入れた静かな時間を持つことで、潜在意識と向き合うきっかけが生まれます。リラックスした状態で、心の奥に眠る感情や考えに注意を向けることで、普段は気づかないスキーマの存在に気づくことができます。
やってみること
毎日10分間、目を閉じて「この感情の裏には何があるのだろう?」と問いかけてみましょう。気づいたことを無理なく受け入れることで、潜在意識への理解が深まるかもしれません。
3、信頼できる人からのフィードバックを活用する
自分では気づきにくいスキーマも、信頼できる人からのフィードバックを受けることで気づける場合があります。信頼できる人に意見をもらうことで、自分では気づかなかった行動や考え方の特徴に気づくことができます。
自分で気づきにくい無意識のスキーマも、他者から見ると表面化しやすい場合があります。そのフィードバックがスキーマを認識するヒントになるのです。家族や友人などの身近な人、職場のメンターや専門家に相談してみると、新しい視点を得られるかもしれません。
やってみること
親しい友人や家族に「私ってどんなときに悩んでいるように見える?」と聞いてみましょう。また、周囲からの些細なコメントにも耳を傾けてみてください。たとえば、「そんなに考えすぎなくていいんじゃない?」という言葉が、スキーマに気づくヒントになることもあります。
このフィードバックをきっかけに、自分のスキーマを少しずつ解きほぐし、新しい視点を持つきっかけをつくりましょう。
スキーマを癒し、修正する方法
スキーマに気づいたら、それを癒し、修正していくステップに進みます。
このプロセスで、過去の自分を受け入れ、新しいスキーマに変えていきましょう。
1、スキーマを癒す
スキーマを癒すには、過去の経験に向き合い、そのときの自分を認めることが必要です。スキーマは、辛い記憶や感情が蓄積された結果として形成されている場合が多いため、それを否定せず受け入れることが癒しの第一歩です。
過去の辛い経験を思い出し、そのときの自分に「よく頑張っていたね」と優しく声をかけてみましょう。ノートにその気持ちを書き出すのも効果的です。
ここで注意してほしいことは、それは過去のことであって、今現実に起きていることではありません。過去を思い出しても、必要以上に辛い気持ちにならないように気をつけましょう。
2、スキーマを修正する
ここでは、ポジティブなスキーマを意識的に作る練習を行います。
・小さな成功体験を積む
「自分には価値がない」と感じている場合、日常の小さな成功を記録することで、「自分でもできる」という感覚を育てます。たとえば、「今日は初めて会議で意見を言った」というような些細なことでも構いません。
・新しいスキーマを宣言する
ポジティブな言葉を選び、それを毎日繰り返してみてください。
「私は勇気を出して行動することができる」
「私には私らしさがある。十分に価値がある」
という言葉を口にすることで、潜在意識が新しいスキーマを受け入れやすくなります。
毎朝、鏡に映る自分を見て、「私は価値ある存在だ」「私ならできる」と自分に宣言してみてはいかがでしょうか。
スキーマ修正の効果
スキーマを修正することで、日常生活や感情に次のようなポジティブな変化が現れます。
ネガティブな思い込みが減る
「どうせ無理だ」と思っていた状況で、「やってみよう」と前向きに行動できるようになります。今までできなかったことが行動できた時の喜びは、あなたの未来が大きく変わりますよ。
選択肢が広がり、自信がつく
新しい視点で物事を見ることができることにより、行動の幅が広がります。選択肢は一つではなく、いくつもの可能性を選べる自分に自信が持て、今まで隠れていた才能を開花させることにつながります。
人間関係が改善する
スキーマがもとで作られた人を見る基準に変化が起こります。見た目で相手を決めつけたり、思い込みで人を判断することなく、相手の立場や考えを尊重することができるようになります。
その結果、誤解が減り、より深い信頼関係を築くことができるでしょう。柔軟な視点を持つことで、コミュニケーションがスムーズに進むようになるでしょう。
まとめです
「心のフィルターを大掃除シリーズ」①から④でお伝えしてきた内容を振り返ると、スキーマが基盤となり、その上に認知のゆがみ、自動思考、思い込みが積み重なっていることがわかります。
この流れがネガティブに働くと、偏った思考を生み出し、悩みやすくなる原因となります。
しかし、スキーマに気づき、癒し、修正することで、この負の連鎖を断ち切ることができます。
過去の経験や信念に向き合い、「今までの自分から変わるんだ」と自分に宣言し、柔軟で前向きな思考を育てていきましょう。
「どうせ無理だ」という思い込みを手放し、「私にもできる」「成長していける」と繰り返すことで、一歩を踏み出す勇気が湧いてきます。未来への選択肢は広がり、隠れていた可能性が開花することでしょう。
繰り返しますが、スキーマに触れることは、過去の辛いことを思い出す作業でもあります。でも、その辛い思い出が、今目の前で起きているわけではないことを、どうか忘れないでください。これからは、よりよい未来に向かって、心のフィルターをクリアにしていきましょう。
次回のテーマは「感情」です
次回は、思い込みが感情にどのように影響を与え、感情がさらに思い込みを強いものにしてしまうプロセスを解説します。
たとえば、「どうせうまくいかない」という思い込みが、不安や恐れを呼び起こし、その感情がさらに思い込みを強いものに変える過程を探っていきます。そして、この負のループを断ち切るための感情コントロール方法もご紹介しますので、ぜひ次回もお楽しみにしていてください。
心のフィルターを少しずつクリアにして、新しい未来を描いていきましょう。
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