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ディスクレビュー: End Hits / Fugazi (CD)
緊張感を高めていく音と音の隙間の突き詰め方が凄い1998年作
『Red Medicine』ツアー後に、数ヶ月もの長い期間をかけて制作された1998年作品。この作品がバンドのラストアルバムになるのではないかと噂が出回るなど、バンドを取り巻く状況も期待と不安が入り混じるカオスであったと想像できる。楽曲も音もそれまでのアルバムとガラっと変わって、アルバム単位での見ても完成度も最高潮に達している。一方でギターのエフェクトやドラムの音なども多彩になっていて、初期作品のような生々しい粗さは既に無い。このアルバムは実験要素が強いと言われる所以である。同じリフの繰り返しの中に緊張感を高めていく音と音の隙間の突き詰め方が凄いと思うし、この空間があるからこその吸引力を感じる。1曲目の「Break」の破壊力が凄いけれど、本当に怖いのは「Closed Captioned」以降。分かりやすいFUGAZI感を爆発させた前半、深化する後半、という感じ。
tracklist:
1 Break 2:12
2 Place Position 2:45
3 Recap Modotti 3:51
4 No Surprise 4:12
5 Five Corporations 2:29
6 Caustic Acrostic 2:01
7 Closed Captioned 4:53
8 Floating Boy 5:46
9 Foreman's Dog 4:21
10 Arpeggiator 4:29
11 Guilford Fall 2:57
12 Pink Frosty 4:09
13 F/D 3:41
Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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