ディスクレビュー:Gil Cerrone - "Consumer" / 録音は重要なメッセージ / フロンティアを求めるのはUS人の性? / 東京
オーストラリアの最も良いskramzの1つ、Gil Cerroneの2024年の最新アルバムが到着。
まず録音が素晴らしい。アメリカでもヨーロッパのトレンドでもない、彼らの歴史解釈の上に成り立つオーストラリアのskramz標準の音を確立しようという意志を感じる。透明感があり美しく、そしてエモバイオレンス特有の崩壊のカタルシス(このワードはダサいが)、リリースインフォにも描かれているようにBeau NavireやFuneral Dinnerといったバンドに通じる狂気的な集中力が確かにある。録音とは、音とは、演奏とは、それ自体が最もメッセージを含んでいると感じる。言葉が通じなくてもオタクならわかるはず。彼らこそが本気のskramzであること。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?