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ディスクレビュー: Under The Pretense Of Present Tense / Engine Down (CD)

90年代終盤の空気感を映し、人間の苦悩、生々しさをEMOに取り戻した傑作

Engine Downの1stアルバム、1998年作。後の哀愁的な2ndも最高だが、1stの荒々しさ、静と動のエネルギーの爆発も素晴らしい。若干の不協感のある音の配列や、感情の昂まりのまま叫びをあげるボーカル、それに呼応するかのような演奏。もちろん未完成な部分もあるけれど、それを含めての1stなんです。フィジカルの凄さだけじゃなくて、隙間だらけの音がどこまで体に閉じ込められた感情を引っ張り出せるかみたいな表現をしているのは今聴いてもシンパシーを感じるものがある。その昔3cmtourのインタビューを読んで、彼らがバンドを始めるときのこんなバンドをやろうと思ったみたいな内容で名前が挙がっていたので聴いてみたら全然ちがうじゃん!となったバンドだけど、教えてくれてありがとうという感謝の気持ちがあります。

tracklist:
1. Castalia 4:00
2. Dead Letter 3:35
3. Colorado 4:52
4. Nearsighted 2:02
5. Slingshot 4:27
6. Brushes 4:01
7. The Offer Of Something 5:10
8. Daredevil 7:44

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Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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3LA -LongLegsLongArms Records-
web: http://longlegslongarms.jp/
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