ディスクレビュー: Dance Tonight! Revolution Tomorrow! + Chaos Is Me / Orchid

2021年1月9日 16:05

激情エモバイオレンス最重要バンドのOrchidの2on1CD。
彼らの最初のリリースであるChaos Is Me(1999年)と続くDance Tonight! Revolution Tomorrow!(2000年)をひとつのCDで楽しめるお徳盤。
彼らこそエモバイオレンスというジャンルの立役者とも言えるし、激情ハードコアを欧州のバンドたちの魂へ注入していったという後の影響も考えるとシーンに残した影響はあまりにも大きい。激情カオティックハードコアのパイオニアが放ったマスターピース。当時の彼らの戦いは、無理解や馴れ合いとの戦いであると同時に、新しく生まれているEMOのシーンを切り開いていくという戦いでもあった。そのためサウンド面でも楽曲のテーマとしても、ある意味においてはハードコア史の過去を否定し、自分たちの時代の到来を宣言している。知的でありながら、バイオレンス、エモーショナル、クラシカル。ハードコアのお手本を模倣するという行為には、何のストラグルもないのだ。EMOを燃焼せよ。

tracklist;
1. Destination: Blood!
2. To Praise Prosthesis
3. Lights Out
4. Anna Karina
5. I Am Nietzche
6. Victory Is Ours
7. Don't Rat Out Your Friends
8. Black Hills
9. Snow Delay At The Frankfurt School
10. ...And The Cat Turned To Smoke
11. Le Désordre, C'est Moi
12. Aesthetic Dialectic
13. In G And E
14. New Jersey Vs. Valhalla
15. Weekend At The Fire Academy
16. Framecode
17. The Action Index
18. Death Of Modernist
19. Boy With No Arms
20. Invasion U.S.A.
21. Epilogue Of A Carcrash