ディスクレビュー: DISKOGRAFI / DIGNITY FOR ALL
1990年代後期〜00年代初頭に活動していたという北海道のバンド、Dignity For Allの編集盤LP。
1997年にWise Upと、1999年にJejuneとスプリットをリリースしていて、Next Style、The Sunといったバンドのメンバーが在籍していた模様。当時のことはまったく存じあげない感じなのですが不思議とこの時期、日本各地でローカルの特色があるバンドがいるんだけど後から聞き返してみると空気感は結構似たようなものがあって、ミッドテンポの重いグルーヴとリフとEMOなメロディーを組み合わせたサウンドは....そう、今聴くとあの時代独特のダサさとかっこよさを両方持ち合わせていることに気づく。Nine Days WonderもそうだしBlow One's Coolもそうだったけれど、哀愁を帯びたマイナーコードのハーモニーをハードコアのサウンドに乗せ、なおかつマイナー調だけどJ-POP/J-ROCK的な歌謡曲価値観からも逸脱することに何か意味があったような気がする。"洋楽"っていうのを新しい何かにするような、みんなが意識していたような気もするし、功罪はあれどその価値観は大事なものだった。今では180度価値観が変わったね。それも良くも悪くもなのでノスタルジーに殺される前にこのレコードを聞くしかない。
ノルウェーの新興レーベル、Slow Down RecordsのMariusによってリマスタリング。18Pブックレット付属。LPはPink盤かGold盤になります。
tracklist:
1. Fame 03:57
2. Exit 04:31
3. I can`t 03:13
4. Short distance 03:37
5. Voices 02:58
6. Transparency 01:52
7. Uneasy (live show) 03:21
8. Away (live show) 03:18
Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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