ディスクレビュー: Dawn / akutagawa (LP)
売れ線に走った邦ロック勢が成し得なかった偉業
UKのDog Knights Productionsよりkillie編集盤に続きまたまた日本バンドのリリースが決定、akutagawaが2011年にリリースした3rdアルバム『Dawn』のLPリリースになります。2000年代の日本EMO/Screamoシーンを駆け抜け、サウンド面では欧州激情、ポストロック、オルタナ等の動きと共鳴しつつ日本語詩を突き詰めたリリックとの組み合わせは、売れ線に走った邦ロック勢が成し得なかった偉業。「日本語ロックの新しい夜明け感」がこのアルバムにはある...ってタイトル通りか。いまちょうどlangのリリースを目前に控えているから余計思うんだけど、日本語ロックは日本語であることに自覚的じゃなくて、色々なものを捨てていったんだなと感じる。音楽のフォーマットとかどうでもいいから、改めて聴きましょう。CD持ってる人は引っ張り出して。バンドの次の作品も聴きたいです。
tracklist:
1. 東京 / Tokyo 03:53
2. サヨナラ / Goodbye 06:52
3. 陽が沈む / The Sun Goes Down 07:00
4. ハッピーエンド / Happy End 08:19
5. ラストダンス / Last Dance 03:05
6. 夜明け前 / Dawn 10:58
Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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