ディスクレビュー: Suffering Is A Gift / portrayal of guilt
2010年代のリバイバルと新しい流れ
どんな音楽ジャンルでもリバイバルという名目で「90年代」が何度も蘇り、再生産され、消費されていく。Veinを生んだ流れはそういった90年代の飢餓感、クロスオーバー感も大きいと考えているんですがこのportrayal of guiltというバンドもそう。2018年リリースの『Let Pain Be Your Guide』は各地で絶賛されるアルバムだったんだけど、2019年に発表されたこの『Suffering Is A Gift』は完全にそれを塗り替えている。でも日本では気付かれていない。僕の学生時代、フッドの茨城には多くのヤンキーがいたけど僕は不良を怖いと思ったことはあまりなかった。彼らも人間だったからだ。でも人間性を無くしてる無機質な奴らは怖い。このサウンドは無機質かつ耽美的。ハードコア原始の力を取り戻すような暴力性。サウンドから醸し出す恐ろしさ。レコードの仕様も美しい。
tracklist:
1. Self-Inflicted 01:02
2. Scarcity 02:37
3. Dissolution 01:13
4. Moral Decay 01:32
5. A Futile Light 01:16
6. Merciless 02:03
Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
>> 購入ページはこちら
3LAのメルマガではレコードの新入荷情報やコラム、インタビュー記事などを不定期で配信しております。メルマガ配信希望の方はこちらからご登録ください。
>> 会員登録ページはこちら
3LA -LongLegsLongArms Records-
web: http://longlegslongarms.jp/
bandcamp: https://longlegslongarms.bandcamp.com/
instagram: instagram.com/3la_disc/
radio: mixcloud.com/LongLegsLongArms/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?