ディスクレビュー: Red Medicine / Fugazi (CD)
ハードコアってなんでしたっけ。表現は鋭く知的で、よりアート感を増した本作では人間のエモーショナルな深みにもはまっていく怖さもある。
3rdアルバム『In On the Kill Taker』はレーベルに在庫が無かったので1995年作の4thアルバムの『Red Medicine』に飛んでしまうんですが、このアルバムからバンドが本当に凄い領域に入っていくのがわかる。Fugaziを最初に聴くときって文脈的にはハードコアとして聴くんだけど、いつのまにかハードコアとは別の深いところに連れてこられている感覚になる。ハードコアってなんでしたっけ。違う、だからポストハードコアなんだ。グルーヴやリズムの妙、音楽的な幅広さやサウンド的な聴きやすさっていうのが楽曲の色彩を豊かにしていくんだけど、それは売れ線ということにはならない。ストレンジさを保っているからこそ「なにこれ!?」というフックが生まれる楽曲がポップさと両立している。表現は鋭く知的で、よりアート感を増した本作では人間のエモーショナルな深みにもはまっていく怖さもある。
tracklist:
1 Do You Like Me 3:16
2 Bed For The Scraping 2:50
3 Latest Disgrace 3:35
4 Birthday Pony 3:09
5 Forensic Scene 3:05
6 Combination Lock 3:07
7 Fell, Destroyed 3:46
8 By You 5:12
9 Version 3:20
10 Target 3:32
11 Back To Base 1:45
12 Downed City 2:54
13 Long Distance Runner 4:15
Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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