ディスクレビュー: The Killer Was In The Government Blankets / Yaphet Kotto
すべてはここから始まった1999年の1stアルバム。2020年の今、Soul Gloの存在が広く知れ渡ることになったが「当時は黒人の激情バンドはYaphet Kottoくらいしかいなかった」という記事があったので、僕はいままでそういう視点を見落としていたのかもしれない。
無機質に切り裂くようなギターと決して上手くはないエモーショナルなボーカル、そしてなにより楽曲が素晴らしすぎる激情カオティック名盤。Yaphet Kottoの最高傑作とも評価される初期のクリエイティビティが詰まりまくっており、これを聴かずして何を語るのかというくらいのマストアイテム。改めて聴いてみると、バンド全体がひとつの方向へ向かって一切の迷いもなくエネルギーを燃やしているのがよく感じ取れる。
一瞬一瞬の爆発力も半端なく、曲はめちゃくちゃ速いわけではないが、音の立ち上がり方、瞬発力のせいで体感速度はかなりある。
tracklist:
1. First Meetings Agreement 4:22
2. Torn Pictures 3:17
3. Reserved For Speaker 3:36
4. Driving Through Natchez 3:23
5. Are You Still Working At That Café? 3:49
6. B And C 3:52
7. A Symbol 4:18
8. The Killer Was In The Government Blankets 2:08
9. Suffocate 4:16
Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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