レバーの唐揚げ
昨日の給食はレバーの唐揚げでした。
…実は柊先生の苦手なメニューです。。
子どもたちが見ているので、なんとか頑張って食べるようにしていますが、こっそり減らしているのは内緒です。
ほかのものは減らしたり残したりすることはないのだけれど、レバーだけは…。
もぐもぐしているときは大丈夫なのですが、飲み込んだあとに口と鼻に広がる独特のにおいがどうしてもだめです。
そんな、出来れば給食に出て欲しくないレバーの唐揚げですが、見る度に思い出すことがあります。
それは2年前、5歳児クラスの担任だったときのこと。
4歳児から持ち上がって担任していたこともあり、2年目のお付き合いとなる私のことを、子どもたちもよく分かっていました。
大きいトマトは苦手だけど保育園では食べること。
ジャムはいちごよりブルーベリーが好きなこと。
そしてレバーの唐揚げがとにかく苦手なこと。
レバーの唐揚げの日は朝から「せんせいおはよう!きょうレバーだけどがんばろうね!」と励ましてくれました。笑
そして給食の時間。
いただきますをしたあと、レバーの唐揚げと対峙する私に、子どもたちからどんどん声が掛かります。
「にがてなものからたべちゃおうね」
「ケチャップいっぱいつけたらどうかな?」
「ごはんと一緒にもぐもぐしちゃいな!」
「ごっくんしたらすぐおみそしるのもうね」
「これたべたらかわいくなれるよー」
みんなの声援に背中を押されて、いちばん初めに、ケチャップいーっぱい付けてご飯にのせて、左手にはおみそ汁をスタンバイして、そして息を止めて一気に食べるのです。
内心うぇ~と思いつつ完食すると、子どもたちから拍手が起こります。
なんてかわいい子たちなのでしょう!!
レバーの唐揚げを食べた柊先生がかわいくなれたかは分かりませんが、子どもたちはいつだってかわいいのです。
これだけでも素敵な思い出なのですが、重要なのはその先。
子どもたちが掛けてくれた言葉、それはいつも私がみんなに言っていたことなのでした。
ちゃんと聞いてくれてたんだなぁってうれしくなったし、年長さんになってそれを自分の言葉にして、お友だちや先生に声を掛けられるようになるなんて成長したなぁって思わされた出来事でした。
食における保育観は保育者によって様々です。
そしてこれ、子どもたちの食べ方・食への関心にも大きく影響します。
詳しくはまたそのうちnoteにしようと思いますが、すごく大事です。
私の保育観が正しかったかどうかはさておき、そのクラスのみんなは食べるの大好き、いつも残食0でした♪
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昨日の給食は苦手なレバーの唐揚げでしたが、大好きなみんなを思い出して心がぽかぽかしたのでした。
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