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手に入れたのは殻を破れない自分と向き合う機会

『この春こそはじめたい!「書く習慣」が身に付く1週間プログラム』3日目です。今日はこのテーマで書きたいと思います。

最近買って良かったものを1つ教えてください! モノでも体験でも構いません。

私が最近買った体験は『秘めフォト』です。

『秘めフォト』とは天狼院書店が女性限定で提供しているフォトサービスです。コンセプトは「自分史上最高にSEXYな1枚」というもの。聞くところによれば、天狼院書店が提供しているサービスの中でも、一番人気が高いのがこの秘めフォトなのだそうです。

私は普段「写真を撮る側」として、天狼院書店の講座や撮影会に参加しているので、まさか「写真を撮られる側」になるとは思っていませんでした。それに、秘めフォトは私という人間から一番縁遠いものだと感じていました。そんな私がなぜ秘めフォトに参加しようと思ったのか、それにはいくつか理由があります。

まずは、「撮られる側の気持ちを知りたかった」ということです。これまで何人ものモデルさんを撮影してきましたが、どうすればモデルさんの魅力を最大限に引き出せるのか、とても悩んでいました。どんな指示を出せばいいのか、どんな声かけをすればいいのか。いつもモデルさんにリードしてもらってばかりで、私はただシャッターを押すだけになっていることもしばしば。このままではいつまで経っても上達しないと危機感を覚えていました。そこで、「撮られる側」を経験してみることで、モデルさんがカメラマンに求めるものとは何なのか考えてみようと思いました。

次に、来月30歳の誕生日を迎える前に、20代の自分の姿を残しておこうと思ったことです。大人になると、写真を撮る機会が途端に減ります。まともな写真がアイドルとのツーショットしかないのはどうなのかしら、と常々思っていたので、20代の「今の私」を撮影してもらえる良い機会だと思いました。

最後に、「自分がいつもなら選ばないことを選んでみたい」ということです。好奇心はあるけれど、どこか保守的でもある。それが私です。できるだけたくさんの経験を積んで、世界を広げてみたいと思うけれど、どうしても「ある程度どのようなものか想像のつくこと」ばかりを選びがちです。そんな中で、いつもお世話になっている天狼院書店のスタッフさんから「秘めフォトどうですか?」と誘われたとき、最初はやんわりとお断りするつもりでした。だけど、ここで一歩踏み出したら、私の中で何かが変わるかもしれない。そう思って、腹を括って参加することを決めました。

実際に参加してみて私に変化があったのか。正直に言うと、ないです。見える世界が劇的に変わったとか、自分に自信がついたとか、悩みがなくなったとか、そんなことは全くありませんでした。だけど、秘めフォトに積極的に参加している女性の皆さんの気持ちはとてもよく分かりましたし、「撮られる側」から見える景色についても理解が深まりました。

「自分史上最高にSEXYな1枚」を撮るためには、完全に恥じらいを捨てなければいけません。他の参加者の皆さんはこれができていました。リピーターもひとりいましたが、その他は私と同じく初めて。それでも、撮影していくうちにどんどん表情が良くなっていくのがはっきりと分かりました。

それに比べて、私は最後まで違和感が拭えませんでした。ポーズを指示されてもなかなか上手くできなくて、顔の筋肉は思うように動いてくれなくて、それが悔しいやら恥ずかしいやら。撮影後に送られてきた写真を見ても、美しさからは程遠くて、今後見返すことはあまりないだろうと思いました。

そして、一番痛感したことは「私は撮る側の人間だ」ということでした。他の方が撮影している間、ずっと「私もカメラを持ちたい」という衝動を抑えるのに必死でした。それくらい、皆さんが本当に魅力的で、その姿を私が撮れたらどんなにいいだろうと思いました。とはいえ、それもカメラマンである三浦さんやサポートしているスタッフさんの「腕」なんですよね。私にはまだそのチカラがありません。だけど、どうすれば撮られる人が気持ち良く撮影に臨めるのか、というヒントは得られたように思います。あとはもう、ひたすらに研究あるのみです。

とはいえ、秘めフォトにリピーターが多い理由も分かったような気がします。私のように「もっと上手く写れたのではないか」と感じた人も少なからずいると思います。複数人で撮影するので、他の方が綺麗に撮影されているとうらやましくなるのです。だから、リベンジしたくなるんだと思います。逆に、美しく撮れて満足度が高かった人は「また撮影されたいな」と思うのかもしれません。たくさん褒めてもらえるし、非日常感を味わえるし、気分転換になるのも分かります。

なので、もし、『秘めフォト』に興味があるという人がいれば、私は迷わずにオススメすると思います。そこで得られるものは人それぞれですが、後悔することはないと思います。

そして、今後もできるだけ「普段の自分が選ばないことをあえて選んでみる」ということを続けていきたいです。

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