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【チャレンジファーマー研修生向け】野菜栽培の専門用語まとめ|随時更新中

2023年より那須塩原市が運営する「チャレンジファーマー」という研修に参加しています。チャレンジファーマーとは、農業に関心がある市民を対象に、年間20コマの講義を通して「野菜生産技術の基礎」を習得できる研修です。

わずか5,000円で一年間農業について学べるのはいいのですが、使用している教材が農業高校向けの教科書というだけあって、内容が非常に難しいです……。

例えば以下の記載。ちょっと読んでみてください。

主枝の第1花の直下の葉えきからえき芽が伸びて第1側枝となり、その下の葉えきからえき芽が伸びて第2側枝となる。第1側枝と第2側枝は、第2葉と第3葉の節間に第1花を分化し、主枝と同様に2葉ごとに第2葉と第3葉を着生する。

人生で久しぶりに、何回読んでも意味がわからない文章に出会いました。

きっとチャレンジファーマーを受講する人に僕と同じような人もいるでしょう。現在の受講生、未来の受講生に向けて専門用語をまとめておきます。

作業工程の専門用語

たねまき

種をまくこと。

発芽(はつが)

種から芽が出ること。

育苗(いくびょう)

畑に直接種を蒔く(直播き)のではなく、ポットなど特定の場所で定植するまで苗を育てること。温度や日照管理がしやすいため、直播きより発芽率や発芽後の成長管理がしやすい。

定植(ていしょく)

畑に苗を植えること。

施肥(ついひ)

肥料を畑に与えること。

整枝(せいし)

開花や着果を促進するため、不要な枝を切り落としたりすること。

誘引(ゆういん)

植物の茎や枝やつるを支柱に結びつけて固定すること。

野菜の種類に関する専門用語

葉菜類(ようさいるい)

野菜の中で,葉を食用にするもの。レタスやキャベツなど。ブロッコリーなどのように花蕾や、アスパラガスのように茎を食べるものも葉菜類の仲間。

比較的プランターで育てることができる野菜が多いので、家庭菜園に初めてチャレンジする方は葉菜類の中から選んでも良さそうです!また品種によれば播種(たねまき)から収穫までの時間が短い野菜・品種も数多くあります!あとはどんな料理にでも使い勝手がよい野菜が多いのも一つの特徴ですよね!ただ緑色の野菜が多いので、ガーデニングの空間をおしゃれに飾りたいという上級者の方には果菜類のように色とりどりの実をつける野菜がベター。

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根菜類(こんさいるい)

野菜の中で、地下にできた茎や根を食用にするもの。じゃがいもや人参など。

根菜類といえば大きなプランターが必要なんじゃないの?と思われがちだと思いますが、家庭菜園をされる方に向けた品種も数多く販売されています。また自分が育てた野菜を収穫する時の感動はひとしおですよね。植物が成長していくドキドキ感を楽しめる方にとっては育てるのが楽しいと思います。一方で育っているか不安になる方は葉菜類や果菜類をオススメします!また根菜類の成長は土の状態の影響を多大に受けますので、土の管理までこだわってできる方にはオススメです!

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果菜類(かさいるい)

野菜の中で,果実または種実を食用にするもの。ナス、ピーマン、トマト、きゅうり、とうもろこし、いちごなど。

果菜類の楽しみは何と言っても色とりどりの野菜が成長していく過程を見ながら栽培を楽しめるところ。プランターで育てられる野菜も多く、ガーデニングという空間を楽しみたいという方にとってはオススメです。ただ野菜によっては鳥害などの被害から野菜を守るために対策をしないといけません。畑でよく見かける大規模なものではなくて、ガーデニング用に作られた設備や道具もたくさん販売されているので、その準備や対策もガーデニングの楽しみとして感じられる人にはおすすめです!

出典リンク

植物の専門用語

茎(くき)


参照リンク

茎は葉がついている器官であり、光合成を担う葉を支えている。

光合成した葉の栄養素を植物に行き渡らせ、また光合成に必要な水や養分を根から葉に受け渡す役割もある。

主根から繋がっている茎は主枝や主軸とも呼ばれる。植物の地上部を支え、栄養を送り届ける。

節(ふし)

茎に葉がついているところ。
枝ではなく葉がついている場所なので注意。

整枝の説明などで、以下のように頻繁に用いられる用語。

株元から5~6節(30cmぐらいの高さ)までの子づるや雌花は、すべて早めにかき取るようにします

節間(ふしかん)

節と節の間。

枝(えだ)

主軸から分枝した茎のこと。

側枝(そくし)・わき肢

参考リンク

茎から出る枝のこと。幹や茎から直接出る枝を一次側枝、一次側枝から出る枝を二次側枝と区分することもある。側軸とも呼ばれる。

生長点

植物の茎および根の先端にあって、もっぱら細胞分裂が行われる部分。

葉(は)

普通枝や茎から生える、光合成を行う緑色の器官。

芽(め)

種や茎や枝から出て、やがて新しい茎・葉・花になるもの。

即芽(そくめ)・わき芽

葉の底部から生長する芽のこと。えき芽(えきが)とも言う。

芽かき

余分なわき芽を取り除くこと。

分化(ぶんか)

細胞が異なる役割・機能を持つ変化のこと。
「葉を分化する」などといったりする。これは「葉」という光合成を行う器官に、葉が成長し変化したということである。

花芽(はなめ)

発達すると花になる芽のこと。

花芽分化(はなめぶんか)

花の各部分(花弁や雄しべ・雌しべなど)のもとが形成されること。

頂花(ちょうか)

茎の先端に咲く花のこと。

花房(かぼう)

トマトなど房状についた花の集合体のこと。

参考リンク

摘芯(てきしん)

一番上の茎を切り取り、上への生長を止めること。
上の図で芯を摘むと書いてあるが、まさにこの作業が摘芯。

とう立ち

花がなる茎がにょきにょき伸びてきた状態。抽苔(ちゅうだい)ともいう。

花が咲いたに実をつける果菜類はとう立ちが必要だが、ほとんどの草葉類・根菜類はとう立ちすると栄養が花芽に行ってしまうのでおいしくなくなる。(※例外的にブロッコリー・カリフラワーのような葉菜類はとう立ちさせたほうがいいと言われている)

栄養器官

作物の繁殖に関わらない根・茎・葉などの器官。

生殖器官

作物の繁殖に関わる花や子房などの器官。

栄養成長(えいようせいちょう)

栄養器官のみを茂らせる生育のこと。

生殖成長(せいしょくせいちょう)

花や果実やタネをつくるなど、子孫を残すための成長のこと。

好光性種子(こうこうせいしゅし)

発芽するときに光を好む野菜。レタス・シュンギク・ニンジンなど。

嫌光性種子

発芽するときに光を嫌う野菜。多くのウリ科植物や、トマト・ナス・ダイコン・タマネギなど。


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