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この度は本当に辛かったね

タイトルにある、この言葉は今は亡き祖母が私にかけてくれた一言。

初めての妊娠で喜んだのも束の間、流産してしまって

散々自分や周りを責めていた時に

流産の一方を聞いてすぐに私に連絡をくれた。

父や母、夫もみんな心配して言葉をかけてくれるのに、どれもこれも私は拗ねや怒りで跳ね返してしまっていた。

それから、父や母や夫の動揺にも気付いて余計に素直になれなかった。

結局自分のことしか考えてないじゃないか。と

そんな時に祖母の、「この度は本当に辛かったね」の一言が

自分や他人を責める気持ちに支配されて、

本当は拗ねたり怒りたいんじゃなくて、赤ちゃんを失って辛くて悲しんでいるんだった。ことを思い出させてくれた。

悲しくて痛くて傷ついている自分を思い出して

ようやく心の底から、悲しいよ。とワンワン泣くことができた。

祖母の一言。と書いたけれど、言葉が大事だった訳ではなく、その一言の中に、

祖母が私が感じているであろう

我が子を失った深い痛みや悲しみや、その痛みから逃げたいために周りに当たり散らしている私の気持ちに

痛いほどわかるよ。という私を想う気持ちを込めていてくれて

その祖母の静かな優しさが自暴自棄になった私の心にすっと届いたんだろう。

ずっと、ちゃんと感じたい場所から自他責めすることによって忘れていたけれど

祖母の想いが

喪失を感じる。という

本来在るべき場所に戻してくれた。

現在地に寄り添う。何度も学んだけど

頭でしかわからなかった。

自分本位では決してできない。

おばぁちゃんが気づかせてくれた。

そして、私の中にまだまだ両親に対する怒りや拗ねが存在していて、素直で在ろうとする私を邪魔するのだなと思う。

自分のことしか考えてなかった。

寄り添うことが分からなくなったら、このエピソードを何度も思い出そうと思う。


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