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黒猫の血液検査の結果が。。。
(今回もトップ画像の猫ちゃんは、うちの子ではないです。)
先日、黒猫の様子がおかしかったので、病院に連れて行った。
珍しく弱っている様子だったので、心配していたが、病院に着いてみると、負傷者を出すほどの大暴れで、「これくらい元気あれば大丈夫ですよ。」と太鼓判を押されてほっとして帰ってきた。
アシスタント達が文字通り命を懸けて血液検査のサンプルの採取をがんばってくれた。「大丈夫ですよ」と言われた時は、血液検査の結果がまだ出ていなかったのだが、私は心のどこかで「大丈夫なんだ」と、安心していた。
その夜、家に帰って、ケージを開けると、黒猫は「ひどい目にあったぜ」とでも言いたそうにそそくさと出ていき、ベッド脇のサイドテーブルに収まってしまった。
今日は疲れただろうと思い、特別にウェットフードをあげたら、美味しそうに食べていた。黒猫はその後ベッドの角に移動して、眠りについた。
薬も注射したし、病院でもあんなに元気だったし、きっと大丈夫。
そう思っていた。
しかし、朝になって、また吐いているのを見つけた時はドキリとした。
「家に戻ってからも吐くようだったらこの薬をあげてね。」と買っておいた薬を早速与える。
猫と言うのは(たとえ水でも)スプレー嫌いだし、もちろん薬も嫌いなので、直前まで見えない様にして、しゅっと一吹き、口をめがけて吹きかけた。
よし!
ちょうどよく口に入ってはいたのだが、その後、ペッ、ペッっと、よだれをまき散らして薬を吐き出す。
あれをやられると薬の効果半減なのだが。。。。
少しは体内に入っているはずなので、一旦はよしとして、同じ団地に住む友人に鍵を預けて会社に向かった。時々、様子を見に来てもらい、何かあれば連絡をしてもらう様にお願いしておいた。
会社についてしばらくした頃、血液検査の結果が送られて来た。
見てみると、いくつかの数値が高い。だが、数値が高いとどうなのかが分からない。獣医さんに聞いてみると、「腎臓が悪い。薬を与えるから夜また来て。」と言われた。
腎臓・・・・!
ひやりとした。
どの様な状態で、どれくらい深刻なのかを聞こうと思ったが、今すぐ動けない時に悪いニュースを聞いても返って心配が募るだけだから、夜行った時に詳しく聞こうと思った。
しかし、どうにもこうにも仕事に集中できない。
腎臓が悪いなんて深刻な問題に決まっているじゃないの。
どんな治療ができるのか、どうしたらいいのか。
会社には悪いが仕事にならないので、絶対に今日やらないといけない事だけに今日のTodoを絞り、後はあまり考えなくていい作業だけをすることにした。この精神状態でいいものが生まれるはずがない。
病院は会社と家の間にあったので、友人にお願いして黒猫を連れてきてもらい、中間地点で待ち合わせした。持つべきものは友である。
待ち合わせ場所で友人の車に乗った途端、黒猫は今までの不満をぶちまけるかの様に「にゃあ、にゃあ」と鳴きだした。私がいない間はおとなしくしていたそうだ。
文句を言う元気があるなら、きっと大丈夫なんじゃないだろうか、そんな風に期待してしまうのを止められなかった。
今日は夜の部の一番に到着したみたいで、まだ他の患者さんはいなかった。
前日に散々な目にあったアシスタント達が苦笑い気味なのを見逃さなかったが、こちらとて文句も言えず、むしろ謝りたいぐらいである笑
獣医さんが言うには。腎臓の問題と一口に言っても、一時的なものと、腎臓の機能が低下しているものと2種類あるそうだ。
一時的な症状である場合は、ストレスや食べ物など、原因となっている事を改善する事により治る可能性があるが、腎臓そのものに問題がある場合は、亡くなってしまう事も覚悟しておく必要があるのだそうだ。
黒猫がどちらに該当するのかと言うと、特定するためにはレントゲンや超音波での診察が必要なのだが、昨日の黒猫の様子であれば難しいと考えているらしかった。(大暴れして、猫も人間も危険な上に、医療機器破壊の可能性もあるため。)
また、超音波の場合はここのクリニックには無いので、隣の州まで行く必要がある。
血液検査の結果から、腎臓の機能が低下しているはずなので、取り急ぎ、点滴をして体力の回復を図ろうとしているらしかった。
「やるだけやってみます」と言い残し、本日もアシスタント4名体制で個室に入って行った。
首にリードを巻き付ける(抑えるため)ところまではできたらしいが、やはり点滴は怖がって暴れてできなかったらしく、断念。
ちょっと弱っているから治療ができるかと思ったが、無理だった。
ではここからどうするか?できる事は何か?と言うと、
吐いたら、昨日買った薬を投与する。
今日処方してもらう薬を朝と晩に投与する。
家でおしっこが出ているかを確認する。
数日の間、どのように体調が変化するかを観察する。
この方針に決まった。
家に戻る途中で、友人が獣医さんが言っていた事を要約してくれたのだが、恐らくあまり期待できない状況なのだと言う。(腎不全の可能性が高い。)
獣医さんとアシスタント達の様子から、一時的な症状なんじゃないかと期待していたのに、それはただの私の希望に過ぎなかったらしい。
家に戻った後、まずはもらった薬をあげてみた。
やっぱり薬は嫌いなので、結局半分ぐらいしかあげられず、こぼれた薬は舐めていたらしいので、お皿に出しておいてみた。
お腹は空いていたらしく、キャットフードを出すとがつがつと食べていたので、また少し期待してしまう。
私は食欲があるうちは大丈夫だと思っている。
触ってみると、ゴロゴロと喉をならすが、体温が低い様な気もするし、鼓動や呼吸も妙に静かで何度も何度も確認してしまう。
獣医さんのくれた情報だけでは不十分だったので、自分でも調べてみた。
猫には、特に高齢の猫には非常に一般的な病気らしく、どんなに気を付けてもなってしまうものらしい。できる事はとにかく早期発見、そのための定期健診が重要な様だ。
症状が出始めた時は、末期になっている事が多く、そうなるともう症状を和らげて、延命治療しかない。
黒猫はまだ若いしパワーもあるし、その上、病院嫌いだったので、血液検査など考えたこともなかったのだが、小さな頃から病院に慣れさせて、定期健診をしてこなかった事が悔やまれる。
症状が出てから亡くなるまでは様々で、数日後の子もいるし、何年も生きる子もいるらしいが、辛い治療だったら治療をするかどうか迷ってしまった。
今の方針は薬と食事がメインだが、効果のある治療の一つは点滴で、それはやはり痛いから猫もつらい。それに毎日通う事はさすがにできない。(日本では家でも点滴できる場合もあるらしい。)
入院させることもあるらしいのだが、それもまた、お金の問題もあるし、猫はどう生きたいのか、も考えたい。(もちろん想像するしかないけど。)
インドに残って、猫たちを過ごすために新しい仕事に決めたが、
新しい仕事はオフィスに出勤しなければならない。
家にいたいからと言って仕事を辞めると、
(新しい仕事が見つからなければ)、インドにいられなくなるし、
治療の為のお金も必要だ。
しかし、家に猫たちだけでお留守番はできない。
どうしたらいいやら。
しばらくは友人が面倒見てくれると思うし、病気が進行してくるのももう少し先の話になると思うが(まだ時間があると思いたい)、その時自分はどう判断するかを考えておかなくてはいけない。
ペットは先に亡くなってしまう。
知ってはいたが、突然それに向き合わないといけない状況になってしまった。
腎臓が悪いからと言ってすぐに亡くなってしまうわけではないが、覚悟は必要だろうとうすうす感じている。
苦しい生か、安らかな死か。
どちらも悩んで選んだ選択ならば、正解なのだと思うが、その時が来たら納得いく選択をできる様に考えておこうと思う。
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