整理回収機構と三宮一貫楼③
月曜は仕事(三宮一貫楼)ネタ
↑からのつづきです。
整理回収機構(以下RCC)からの出頭要請を受け、かなりキツめの一発をかまされたものの九死に一生を得たわれわれ。
来るときは重苦しい気持ちを抱え、開けるのにも苦労したRCCの入り口扉も、帰りは開け放たれており気分も軽やか。
エレベーターまで担当3メガネさんの見送り付きでした。
今後ともよろしくお願いします。
と、通り一遍のあいさつ交わして、
エレベーターの扉が閉じると家族全員静かにガッツポーズ!
私がテンション高めに何かを喋ろうと口を開きかけたところで、先代がエレベーター内の防犯カメラをまたも目配せ。
余計なことはしゃべるなとのこと(苦笑)
沈黙しながらも全員浮足立ってる感じでRCCが入っているビルを出た瞬間、ようやく家族で健闘を称え合いながら母親が一言。
「さぁご飯食べに行こ!」
家族全員で共有していたここ数日「飯も喉を通らない」という感覚が解き放たれた瞬間でした。
あの後のランチは今はなき、三宮の名店エスカルゴという洋食店。
この食事は私の歴史の中でも指折りの心から美味しいと感じた食事でした。
ただし冷静に考えると楽になる要素は一片たりともなく、苦しいという状況は何ら変わりありません。
でもうちの両親にとって商売を継続できるということ自体が大きな収穫だったのだと思います。
それは先代の座右の銘のような言葉にも表されています。
「借りた金は死ぬまでに返したらええんや。」
下の句は「そやから(分割で)返せる金額にしてくれ」(笑)
よって借金を返すための活動を絶たれなかったことに喜びがあったんでしょうね。
しかし肝心の三宮一貫楼は両親のプライドほど、内容において質は高くありません。至る所に多くの無駄を抱えている状態でした。
その無駄な部分をRCCという組織によって可視化され、いろいろな指示を受けてそれに奔走する日々が始まります。
具体的なお付き合いなどはまたつづきのお話しになります。
果たしてRCCは、やはり死神なのか?はたまた救世主となりえるのか?
(つづく)