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金額は同じでも失う価値の大きさは違うという話

残念に思った記憶を思い出すと
なんかここに来てしまう安藤です(笑)

今日もその記憶を元に綴っていきたいと
思います。

かれこれ10年前くらいでしょうか?

まだ三宮一貫楼本店の3階が宴会ルーム
として本格稼働をしていた頃。
※現在はミーティングルームとして活用

その宴会ルームのプラン相談も含めた
予約を多い時で月10件ほど、
馴らして月に2~3件ほど私に直接
問い合わせやオファーがありました。

例としては貸し切りで6000円飲み放題で
とか、料理のみ1万円を量より質で
お願いします。などなど。

私を通した宴会は予想を超えたお得さが
あったのだと思います。

それゆえにオファーが切れずに
時に紹介の紹介とか縁の薄い人まで
頼ってくるなどトラブルも少なからずに
ありました。

その中で私が当時懇意にしていた経営者
さんからのオファーがありました。
仮にMさんとしておきます。

Mさんが所属する経営者団体の
とある打ち上げでうちを使いたい。

もう少し正確に言うと、
幹事は別の方だけど紹介枠でなんとか
お願いしたいとのこと。
※Mさんも客として参加

予算が決められている宴会で、
たいへん安価で申し訳ないが、
飲み放題付けて込々4000円で
との要望でした。

懇意にしていたこともあり、
私はその条件で快諾。

募ったところ40名ほどが
参加するという報告は受けていました。

で、その当日を迎える訳ですが、
その日は私には珍しく当時北野に
出していたレストランにシフトイン
していました。

最後のお客様をお見送りして、
閉店作業に取り掛かっている最中に
携帯に着信が。

発信元は三宮一貫楼本店。

こんな時間に何用??

少し不審げに電話を取ると、
当時のバイトリーダー的なスタッフ
からの電話でした。

彼女が涙交じりに訴えたのは、


・Mさんを怒らせてしまいました
     
      ⇩

・予算以上の請求をしたため

      ⇩

・予算以上になった訳は飲み放題の
 メニューに含まれていない紹興酒を
 頼まれたテーブルがあったから

      ⇩

・会計の段でMさんが不信に思い
 安藤常務に連絡をすると言い出している


話しを一通り聞き、
「はぁ・・・」
と思いつつ、くだんのMさんに
電話を掛けると第一声。

「あんた、従業員にどんな教育してるの!?」


おぉ、いきなりそう来るか。。。

で、多少慌てましたが、
落ち着きを取り戻してヒアリングすると、
ほぼスタッフから聞いた話しの通り
なのですが、

Mさんの言い分からすると、
フリードリンク外の紹興酒を提供する
前にちゃんと説明はしたのか?

Mさん側では
その確認はなかったとのこと。

もう少し詳しく状況を把握したく、
Mさんとは一旦電話を切ってスタッフと
話しをするために本店に電話を掛けました。

リーダーの彼女とMさんも私主催の宴会
などで挨拶を交わす間柄でした。

よってスタッフの言い分としては、
Mさんは当店のシステムは絶対に
知っているはず、その上でゴリ押しを
して来るので多少強くは出たとのこと。

紹興酒提供前の説明に関しては別のバイトの
子が担当で、
曖昧な返事しか返ってこないので、
したのかしていないのかは判然としない
とのこと。

現場にいなかったため、
判断がムズい。。。

※ちなみにこの件で会計が遅れているので、
 Mさんと幹事連中はまだ店にいる状態

スタッフにはいくら顔見知りでも
強く出たのはマズかったことは伝えて、
Mさんの性格も考慮すると絶対に引かない
だろうと判断。

今回は折れて4000円ぽっきりで会計を
するように指示しました。

モヤモヤが残る中、
こちらのお店の閉店作業を小一時間で終え、
もう一度本店に電話して事の顛末を聞きました。

スタッフは電話口で号泣。。。

「悔しいです・・・」

と、一言。。。

その時のMさんの様子を聞くと、

「やった~~!!安藤常務によろしく~~♪」

的な感じだったことを聞いて
心の導火線が燃え上がりました。

「おしっ!俺、Mと縁切るわ。」

と私、

「えっ!?常務!そこまではしなくても・・・」

スタッフの言葉を遮り、

「いやいやっ!ええねん。ええねん。俺も自分と同じくらい悔しいと思ってるよ!」

たしかオーダーされた紹興酒は
デキャンタを2本か3本だったと
記憶してます。

金額にして数千円。
いい大人、しかも経営者の集まりですよ。

お前ら絶対、領収証切るやん!


時給当時1000円足らずのうちのスタッフが
失う数千円の売上と経費で落ちる飲み食いの
数千円の重さは全く別物です。

しかも散々ぱら飲み食いして、

たった4000円やぞ!!!!


40人で割ったら何百円を得するために
数時間ゴネるって狂気やんっ!!

仮に私が現場に客側としていたら、

「飲んだもんは飲んだからねぇ」


と、言いながら1人で被ったと思います。
※時間の方がもったいない

で、納得できないならその店は今後使わない。
それで済む話しなのです。

そんな私の性格もMさんは知っているはず
なのにこの仕打ちはあまりにも酷い。

その団体の大半を占めるセコイ経営者の色に
染まっていたのでしょう。
これぞ同調圧力だと思い返す次第です。
※私のことを調子に乗ってると言う輩も
 いたと言うから驚き

翌朝に電話を掛けて、
Mさんとはスッパリ縁を切りました。
めっちゃ謝ってたけど、
覆水盆に返らずですね。

やっぱり私はケチが大嫌いだ。


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