【映画レビュー】ラ・ラ・ランド
夢を追う2人の全てがある。
心の底からジャズを愛し、ミアに夢への情熱やそれと向き合うことの輝きを魅せたセブ。
その心に惚れ、セブが心の中からジャズを失いそうになった時、その心を再び呼び起こしたミア。
お互いが夢に向かう気持ちを逃してしまいそうになったとき、必ず側にいて、そっと光を手渡すような2人の関係は、すごく儚く美しかった。
夢へ向き合う姿勢や、挫折、巡ってきたチャンスと成功への道など、さまざまなことに対する2人の状況はすれ違い続けるが、その対比をすごく印象的に描いていた作品だったように思う。
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ミアとセブにとって、ジャズバーは2人の始まりであり、終わりでもある。
セブは夢を叶え、同様に夢を叶えたミアが店に来た時、あの曲を弾いた。
夢を追う2人は、がむしゃらだった。とにかく自分を信じ、夢を掴んだ。
2人の未来は共になくとも、お互いが心に灯しあった夢への情熱が消えることはないだろう。
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これから先私は、自分の好きという純粋な気持ちやそれを取り巻く現実を、ジャズのように心の中でぶつけ合わせながら葛藤することになるだろう。
そんな中夢への憧れと、それを追い求める心を必死で守り続け、いつまでも夢に輝く大人になりたい。
すごく素敵な映画だった。