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豆腐メンタル娘の思春期成長記録~娘と絵と~

今日は、
カラー心理カウンセラー
としてではなく、

子を持つ母の視点で
綴りたいと思います。


今、16歳になる高校1年生の
娘がおります。

幼い頃から繊細で
手のかかる娘でした。

そのお陰で、
私がカウンセラーになったこと
心理学を学ぶ動機づけにも
なったと思います。


自分の意思を
なかなか人に伝えられない
そんな娘でも、

夢中になっているものが
あります。

趣味の域を超え、
もはや生きがいになっている!
そんな気すらしています。


いくつかある
生きがいの中の1つに
絵を描く、のがあります。

もう5歳の頃から
近所のお絵描き教室に
通っていました。

引越しで辞めるまでの
11年間、

たった一人になろうとも、
通っていました。


娘が通っていた
お絵描き教室の先生は、
とても穏やかな女性の先生。

お世話になってから
11年も経つので、

現在は、
可愛らしいおばあちゃまに
なっておられます(^^♪


娘はお絵描き教室には
喜んで通うけれども、

真剣に作品を製作した
記憶もないぐらい、
いつも遊びに行っている
感覚でした。


そして先生も先生で、
「まぁお上手!素晴らしいわ!」しか
おっしゃらず、

絵を描くことについての
テクニックは、遠近法しか
教えてくれませんでした。


いつもニコニコされているだけで、
娘が何をしても
全受容、全肯定、全承認
しまくりなため、

当時、私は呆れていたのを
憶えています。


テクニックも教えてくれないし、
作品も真剣に取り組んだ形跡も
数えるぐらいだし..

ここに通う意味はあるのかな?

そんな風に考えていました。


娘が小学生の頃、
何度か別の絵画教室へ行こう!と
促しましたが、

娘は断固拒否していました。
その時、娘に言われたのが、


「私の癒しを取らないで!」

だったのです。


「え?あのお絵描き教室を
 そんな風に捉えていたの?」と、

私はとても驚いた記憶があります。

私が娘に求めていたのは、成長。

しかし、
娘が求めていたのは、癒し。

お互い目的が違っていたんです。

しかも、癒しだったなんて。。

当時、
まだ小学生だった娘なりに
学校での生活で、
色々と抱え込んでいたのですね(;_:)

それ以来、
私は娘に何も言わなくなりました。

いや、
言えなくなりました。



そんな娘にも転機が訪れました。

コロナで自宅待機が
余儀なくされた頃、

パソコンでイラストを
描くことにハマったのです。


ハマった時期は
小学6年生の頃。

今もCGイラストに
ドはまりしています。


お絵描き教室で
ゆる~り絵を描いていた
娘とは思えないぐらい、

自分で本を買い、
ネットで調べ、
YouTubeで学び、

毎日毎日、
イラストを描き続け
一気に上達していきました。


お絵描き教室では
教えてもらえなかった
テクニックを

独学で身に着けて
しまったのです(^^;


やっぱり、
お絵描き教室は不要だったんだ..


いやいや、
そんなことは思っていません!

むしろ私は、
とても大切なことに
気がつきました。

それは、単に
娘が独学で頑張ったことが
素晴らしい!のではない、
ということです。



お絵描き教室で
毎回、先生が

娘の全てを受容し、
全てを肯定し、承認してくれた。

そこでは、
大きな大きな愛に包まれていた。

だからこそ、
娘自身も絵を描くことを
肯定的に受け止め、

娘なりに、
安心して取り組むことができたんだと..


その方向性が
イラストに変わったとしても、

先生が育てて下さった
自己肯定感の花。

中学、高校へと進んだ今でも
その花は、
娘のイラストの中で
咲き続けています。


ゆるく通っていた11年間。
絵の上達は微妙でしたが(^^;

それ以上に、
生きる上で必要な
自尊感情を
育てて下さったように思えます。


それが、
自己肯定感の花を咲かせ、
陰キャラな娘なりに、

今度は自分自身で、
その花に水を与え、
育て続けているのです。


母親の私にはできなかったこと..

素直に、心から、
お絵描き教室の先生に
お礼を申し上げたいと思います。


高校生活が忙しく
なかなか好きな習い事が
できない娘ですが、

今も趣味のイラスト製作は
続けています。


授業などで
水彩画やペン描画などがある時は、

どことなく、
お絵描き教室の先生の
描き方に似ています。


先生は、
テクニックなど、
ほとんど教えてくれませんでしたが、

娘は、
先生がささっと描いた絵や
先生の作品から、

ちゃんとテクニックを
盗んで学んでいたようです。

二人にしか分からない
師弟愛なのかもしれません。


先週、
お絵描き教室の先生の作品が
展示されるというお知らせを頂き、
娘と二人で見に行きました。

都知事賞を受賞されたそうです(^^♪
先生!おめでとうございます!


先生の画家仲間さんに

「私の一番弟子なのよ!」と

うれしそうに、娘をご紹介下さいました。

それを複雑な面持ちで
苦笑いする娘っこ..

思春期ですからね、
恥ずかしいのかな(^_^;)



今回は、
展示会へお誘い頂いたのを
きっかけに、

娘の成長ぶりを
備忘録として綴ってみました。


豆腐メンタルな娘は、
今日も揺れ動く心と
対話しています。

それを見守る母は、
いつしかカウンセラーとして
活動するようになりました。

娘の未来も、私の未来も、
まだまだ、これからです(^^♪







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