フランス人は10着しか服を持たない
2021.02.18 No.34「フランス人は10着しか服を持たない」
著者:ジェニファー・L・スコット
数年前に話題になっていて、その時から読んでみたいと思っていました。
今回機会があったので読むことに。
「足るを知る」が素敵な言葉
タイトルから察せられるとおり、「ミニマリスト」的な要素が強いのかな、と思っていました。
ただ、単純に「モノをどんどん減らそう」というよりは、「自分が本当に気に入っている質の良いものだけを持とう、そうすると自然と数が減る」ということが書かれていました。
昨年4月の緊急事態宣言をきっかけに、持っている服を見直して断捨離をして、本当に気に入っている服だけを持つようにしているので、
「気に入っているものだけを持つ」という心がけに共感しました。
今、「気に入っているものだけを持つ」ということ実践したいと思っているのは食器類なのですが、
正直いいものを揃えようとするとお金がいくらあっても足りなさそうと思っていました。
しかし、本には「予算を決めてその中で質の良いものにこだわろう」と書かれていたので、
単純に高いものを無理して買えばいいわけではないのか!ということに気が付きました。
今の自分でも魅力的だと思おう
読んでいて素敵だな、と思ったのは「今の自分を魅力的だと思う」ということです。
私たちは普段、「自分のこういうところがダメ」という風にネガティブな面ばかり見がちで、「もっとこうだったらいいのに」と理想のあるべき姿を思い描きがちです。
しかし、本には「今の自分を最大限に魅力的にするための努力をする」ということが書かれており、「ありのままの自分を受け入れた上で、魅力が発揮できるような工夫をしよう」ということが書かれていました。
個人的には、「自分のいいところを見る」ということを重要視しているのでこの言葉にもすごく共感しました。
食事に対して前向きになる
食事に対しても同様、「こんなカロリーの高いものを食べちゃった、太っちゃう!」みたいな考え方はせず、
「これがおいしい!食べれて嬉しい!」という風にポジティブでいることが重要だそうです。
そのように1回1回の食事にこだわって満足しているなら間食なんかしたくならない、ということが書かれていました。
ここ最近、私は健康を意識して食事をしているので、1回1回の食事に対する満足感も高く、書いている通り間食の回数もかなり減りました。
あとは、その人に合った食事内容というものがあるということがなんとなくわかりました。
本に出てくるフランス人一家はほぼ毎食フランス料理を食べているということで、動物性たんぱく質が多かったり、こっていりしたソースの味付けが多いそうです。
それでもみんな太ってはないし、健康そうに見えるということで、フランス人にはフランス人があっているんだと思います。
幸か不幸か、私は日本人なのでやはり和食があっているんだと思います。
なので、今後も和を意識した食事内容にしていきます。
本やアートに親しむ
読んでいてい意外だったのは、「フランスでは相手のパーソナルなこと(=出身地や職業)を訪ねるのは失礼にあたる」ということです。
そういったパーソナルな部分よりも、最近読んだ本の話やアート、映画の話などの方が好まれるし、そういった話題ができる方が魅力的に思ってもらえるそうです。
この部分は日本とは違うのだなと思いました。
というのも、初めてあった人とは大体仕事の話や出身地の話が多く、逆に最近読んだ本やアート、映画の話をすることは少ないと感じているからです。
ただ、この本を読んで「相手の仕事や出身地を聞くより、最近読んだ本の話を聞いた方が相手の考えがわかって却って相手のことを知るきっかけになりそう」だと感じました。
なので、今後は極力職業や出身地以外の話を聞いてみるとともに、自分自身もそういった内容を話せるようにアートにも親しんでいきます!!